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カテゴリー: 生化学  |  教養課程の医学教科書

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図解 よくわかる生化学

改訂6版

東海学園大学人間健康学部 教授 中島邦夫 著
愛知県健康づくり振興事業団健診部 顧問 柏俣重夫 著
三重大学医学部看護学科 教授 樋廻博重 著

定価

3,960(本体 3,600円 +税10%)


  • B5判  305頁
  • 2004年12月 発行
  • ISBN 978-4-525-13066-4

生化学の基礎を学ぶテキストとして好評だった「新生化学入門」の改訂新版.学ぶべきことがらを絞り,コンパクトになりました.医・歯・薬から看護・保健・栄養・生命科学部,医療科学大学,看護大学,衛生検査技師学校ならびに生命科学・医科学系修士課程などで生化学を初めて学ぶ人のために最適.各章末にはチャレンジ課題が設けられ,習得目標を明確にしました.

  • 序文
  • 目次
序文
 生化学のわかりやすい教科書として「新生化学入門」を世に問うて14年が経過し,その間に第5版まで改訂したが,幸いにも学生諸君,教師の方々の双方から理解しやすいとのご好評をいただいた.特にこれまで,医・歯・薬・看護・栄養・保健医療・健康・衛生・生命科学系の教科書にふさわしいように,生化学・生命科学の最新の知見をも多く取り入れ,図表を多数使って,各章を関連づけて解説するように努めてきた.
 今回,上記の分野で生化学を初めて学ぶ人の誰もがさらに理解しやすいように,必要でない部分を割愛し,医学系をはじめとする医療系・健康学系の分野にとって基本的に重要な事項と近年の新しい知見をわかりやすくまとめ,新しい教科書「図解よくわかる生化学」として大改訂を行った.
 生化学は,医学系から健康学系までのあらゆる分野の基本をなす学問である.新しく改訂した本書によって,生化学を楽しく,かつ容易に学び,この知識を基にして各専門分野で活躍していただければと,心から願うものである.

2004年11月 著者一同
目次
序章 生命現象と遺伝子・代謝
A.生体(生命体)とは
 1.代謝を行う
 2.成長・修復・適応をする
 3.自己複製をする
B.生命現象の現れ
 1.遺伝子とタンパク質の役割
 2.代謝と生命現象

1章 人体の構成成分
A.人体の組成
 1.元素組成
 2.分子組成
B.糖 質
 1.糖質の性質
 2.単糖類
 3.二糖類
 4.多糖類
C.脂 質
 1.脂肪酸
 2.中性脂肪(トリアシルグリセロール,トリグリセリド)
 3.コレステロールとステロイド
 4.リン脂質
 5.糖脂質
 6.生体膜
D.タンパク質
 1.アミノ酸
 2.タンパク質
E.核 酸
 1.ヌクレオチド
 2.DNA
 3.RNA
 4.ヌクレオソームと染色体

2章 臓器・細胞の働きと栄養
A.細 胞
 1.細胞の構造
 2.細胞小器官の役割
B.消化管
 1.タンパク質の分解と吸収
 2.糖質の分解と吸収
 3.脂質の分解と吸収
 4.その他の栄養素
C.肝 臓
 1.血漿タンパク質の合成,分泌
 2.アミノ酸からの生理活性物質の生成
 3.グリコーゲンの合成,貯蔵,分解と糖新生:血糖の維持
 4.脂肪酸の合成と分解,コレステロールの合成
 5.代謝産物の処理と解毒
D.脂肪組織
E.脳
F.骨
G.筋 肉

3章 酵素と補酵素・ビタミン
A.酵 素
 1.酵素は生体内触媒である
 2.酵素は反応の速度を増加させるが平衡は変化させない
 3.酵素には基質特異性がある
 4.酵素には至適pH,至適温度がある
 5.酵素は活性化エネルギーを低下させる
 6.酵素反応を低下させる阻害剤
 7.アイソザイム
 8.血清中の酵素活性と各種疾患
B.補酵素
 1.補酵素としてのビタミンB群(水溶性ビタミン)
 2.ビタミンC(アスコルビン酸:水溶性ビタミン)
 3.脂溶性ビタミン
 4.補酵素的作用をもつその他のビタミン様物質

4章 糖質の代謝
A.解糖系
B.糖新生
C.グリコーゲン代謝
 1.グリコーゲンの合成
 2.グリコーゲンの分解
 3.グリコーゲン代謝の調節
D.ペントースリン酸回路
E.その他の糖の代謝経路
 1.フルクトース
 2.ガラクトース
 3.マンノース,リボース

5章 TCAサイクルと生体エネルギーATPの産生
A.ピルビン酸からアセチルCoAへ
 1.ピルビン酸デヒドロゲナーゼ複合体
 2.複合体を形成する酵素成分と反応
B.TCAサイクル
 1.TCAサイクルの酵素系
 2.TCAサイクルの流れの調節
C.ATPの産生
 1.生体内の酸化還元系とエネルギー
 2.電子伝達系(呼吸鎖)
 3.ATP合成と化学浸透圧説
D.ATPを必要とする生体内反応
 1.リン酸化反応
 2.合成反応
 3.その他の反応

6章 脂質の代謝
A.脂質の分解
 1.脂肪の分解と脂肪酸の酸化
 2.ケトン体の形成と代謝
 3.複合脂質の分解
B.脂質の合成
 1.脂肪酸の合成
 2.トリアシルグリセロール(中性脂肪)の合成
 3.複合脂質(リン酸,糖を含む)の合成
 4.コレステロールとコレステロールエステルの合成
 5.血漿リポタンパク質(血漿リポプロテイン)
 6.グルコース脂肪酸サイクル

7章 タンパク質の分解とアミノ酸の代謝
A.タンパク質の分解
 1.タンパク質分解酵素の種類
 2.プロテアソームによるタンパク質の分解
B.アミノ酸の分解
 1.アミノ基転移反応
 2.アンモニアの生成反応
 3.アンモニアの処理
 4.炭素骨格の行方
C.アミノ酸の供給
 1.必須アミノ酸はタンパク質から
 2.非必須アミノ酸の合成
D.アミノ酸から生体成分の合成
 1.グリシン・アスパラギン酸・グルタミンから
 2.セリン・メチオニンから
 3.グルタミン酸から
 4.チロシンから
 5.トリプトファンから
 6.ヒスチジンから
 7.アルギニン・グリシン・メチオニンから
 8.リジンから
 9.プロリンから
 10.分枝アミノ酸から


8章 ヌクレオチド代謝とDNAの合成・修復
A.ヌクレオチドの代謝
 1.プリンヌクレオチドの合成経路
 2.ピリミジンヌクレオチドの合成経路
 3.デオキシリボヌクレオチドの合成経路
 4.プリンヌクレオチドの分解経路
 5.ピリミジンヌクレオチドの分解経路
B.DNA・RNAの分解
 1.DNAの分解
 2.RNAの分解
C.細胞分裂とDNAの合成(複製)
 1.細胞周期と細胞分裂
 2.DNA鎖の半保存的複製
 3.鋳型鎖およびプライマー鎖とDNAポリメラーゼ
 4.DNA複製に関与する他の因子
 5.連続複製鎖と不連続複製鎖(岡崎フラグメント)
D.テロメアの短縮と細胞の寿命
 1.テロメアの構造
 2.細胞分裂に伴うテロメアの短縮
 3.テロメアの役割とその短縮による細胞寿命と老化
 4.テロメラーゼとテロメアの延長
E.DNAの損傷と修復
 1.DNAの損傷
 2.DNA損傷の修復
 3.DNA修復酵素の欠損症


9章 遺伝情報の発現とタンパク質合成
A.遺伝子の発現(転写)
 1.遺伝子の発現とは
 2.RNAポリメラーゼ
 3.リボソームRNAの合成とリボソームの形成
 4.トランスファーRNAの合成
 5.メッセンジャーRNAの合成
 6.遺伝子の発現調節機構
 7.転写開始複合体の形成
B.タンパク質の合成(翻訳)
 1.遺伝暗号(コドン)
 2.アミノアシル-tRNAの形成
 3.タンパク質合成開始複合体の形成
 4.ペプチド鎖の延長
 5.タンパク質合成の終止
 6.分泌タンパク質・膜タンパク質・細胞小器官タンパク質の合成

10章 ホルモンと代謝調節
A.内分泌腺とホルモン
 1.視床下部
 2.脳下垂体
 3.甲状腺
 4.副甲状腺(上皮小体)
 5.膵 臓
 6.ステロイドホルモン産生臓器と合成経路
 7.副 腎
 8.卵巣・胎盤
 9.精 巣
 10.その他の組織
B.局所ホルモン
C.ホルモンによる代謝調節
 1.ホルモンの作用機構
 2.ホルモンによる糖質代謝の調節
 3.ホルモンによる脂肪代謝の調節
 4.ホルモンによる細胞内のPI/カルシウム調節と情報伝達
 5.チロシン・プロテインキナーゼによるホルモン作用の伝達
 6.神経伝達物質


11章 血液と免疫
A.血液細胞
 1.赤血球
 2.白血球
 3.血小板
B.血 漿
 1.血漿タンパク質
 2.血漿非タンパク質性窒素化合物
 3.血漿糖質
 4.血漿無機質
 5.酵素診断
 6.リンパおよび脳脊髄液
C.免 疫
 1.免疫系と免疫担当細胞
 2.細胞性免疫と体液性免疫
 3.自然免疫系と適応免疫系との連携


12章 電解質と尿
A.水
B.炭酸水素イオン
C.無機質
 1.多量元素
 2.必須微量元素
D.尿
 1.尿の生成,腎臓のはたらき
 2.尿の一般性状
 3.尿の平常成分と異常成分



13章 代謝異常と遺伝病
A.先天性代謝異常
 1.ヘモグロビン異常
 2.酵素異常
 3.受容体異常
 4.輸送担体異常
 5.転写因子異常
B.先天性代謝異常症の診断
 1.診断法
 2.新生児マス・スクリーニング
C.神経変性疾患と筋ジストロフィー
 1.アルツハイマー病
 2.パーキンソン病
 3.ハンチントン病とポリグルタミン病
 4.進行性筋ジストロフィー


14章 分子生命科学
A.人体内タンパク質の免疫学的解析
 1.特異抗体によるタンパク質の検出と定量
 2.モノクローナル抗体(単クローン抗体)
B.遺伝子工学
 1.遺伝子のクローニング
 2.遺伝子の塩基配列の解読(DNAシークエンス法)
 3.遺伝子組換えによる有益タンパク質の産生
 4.トランスジェニック・マウス
 5.ES細胞と標的遺伝子組換え法(ジーンターゲッティング)
 6.クローン動物の作製
C.遺伝子診断
 1.遺伝子の変異または多型の種類
 2.遺伝子検査法
D.癌遺伝子
 1.細胞性癌遺伝子とウイルス性癌遺伝子
 2.発癌の機構
 3.癌抑制遺伝子
E.遺伝子治療
 1.遺伝病の遺伝子治療
 2.癌およびエイズなどの遺伝子治療
F.活性酸素による細胞傷害とアポトーシス
 1.活性酸素と細胞傷害
 2.アポトーシスによる細胞死

索  引
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