カテゴリー: 衛生・公衆衛生学
新簡明衛生公衆衛生
改訂6版
順天堂大学 教授 丸井英二 編集
定価
4,950円(本体 4,500円 +税10%)
- B5判 263頁
- 2010年1月 発行
- ISBN 978-4-525-18056-0
改訂6版では衛生学・公衆衛生学の全体像が見えるよう,課題・対策にストーリーを持たせて読みやすく構成し直している.コンパクトでありながら医師国家試験出題基準の項目を網羅し,医学教育のコア・カリキュラムに対応している.医療系学生必携の教科書.
- 序文
- 目次
序文
本書の前身の「簡明衛生公衆衛生」は1968年に発刊されました.1994年には現在の「新簡明衛生公衆衛生」と名称を変えて現在に至っています.そして,新たな時代の要請に合う教科書となるべく,このたび第6版を刊行しました.
衛生学と公衆衛生学とはどう違うのか,ふたつは同じなのか,というような疑問にはじまり,医学・医療からみると社会医学はわかりにくいかもしれません.しかし,高齢化や少子化を背景として,社会の変化は著しいものがあります.健康問題も狭い領域に視野を限定するのではなく,より広くみていかなければ問題の本質を見誤ることがあります.国際化の進む現在,個人を対象とした治療から,人々すべてが健康であることを目的とした予防へと関心も広がってきています.「新簡明衛生公衆衛生」はこうした時代の変化に伴なって改訂を続けてきました.
今改訂では伝統的な医学教育の枠にこだわることなく,保健・医療・福祉を考える多くの皆さんに読んでいただけるように,今までとは構成を変えて編集しました.今回もまた多くの先生方の協力を得て執筆していただきましたが,項目を寄せ集めた教科書ではなく,衛生学・公衆衛生学について一つの流れの中でそれぞれの部分を組み入れるよう心がけました.したがって,衛生公衆衛生について通読していただき,その全体像を把握していただくこともできるのではないかと多少の自負もしております.
過去40年,今までの多くの編者の目指してこられた「簡明」という精神を受け継ぎつつ,これからの新たな社会の健康問題に取り組む若い読者の皆さんに役立つことを望んでおります.
大幅な改訂の中,盛りきれなかった項目も多くあります.本書への忌憚のないご批判,ご意見をいだければ幸いです.
2009年11月
丸井英二
衛生学と公衆衛生学とはどう違うのか,ふたつは同じなのか,というような疑問にはじまり,医学・医療からみると社会医学はわかりにくいかもしれません.しかし,高齢化や少子化を背景として,社会の変化は著しいものがあります.健康問題も狭い領域に視野を限定するのではなく,より広くみていかなければ問題の本質を見誤ることがあります.国際化の進む現在,個人を対象とした治療から,人々すべてが健康であることを目的とした予防へと関心も広がってきています.「新簡明衛生公衆衛生」はこうした時代の変化に伴なって改訂を続けてきました.
今改訂では伝統的な医学教育の枠にこだわることなく,保健・医療・福祉を考える多くの皆さんに読んでいただけるように,今までとは構成を変えて編集しました.今回もまた多くの先生方の協力を得て執筆していただきましたが,項目を寄せ集めた教科書ではなく,衛生学・公衆衛生学について一つの流れの中でそれぞれの部分を組み入れるよう心がけました.したがって,衛生公衆衛生について通読していただき,その全体像を把握していただくこともできるのではないかと多少の自負もしております.
過去40年,今までの多くの編者の目指してこられた「簡明」という精神を受け継ぎつつ,これからの新たな社会の健康問題に取り組む若い読者の皆さんに役立つことを望んでおります.
大幅な改訂の中,盛りきれなかった項目も多くあります.本書への忌憚のないご批判,ご意見をいだければ幸いです.
2009年11月
丸井英二
目次
第1章 衛生・公衆衛生の概念と歴史
A.衛生学・公衆衛生学の目的
B.衛生学・公衆衛生学の歴史
第2章 衛生学・公衆衛生学の方法
A.人 口
B.疫 学
C.環 境
第3章 生物学的基盤
A.感染症と予防
B.主要な感染症
C.感染症と慢性疾患
D.生活習慣病と慢性疾患
第4章 環境と人間
A.主体環境系
B.空気・水と健康
C.食と健康
D.廃棄物処理
E.地球環境の変化と健康影響
F.環境評価
G.公害の発生要因と人への影響
H.公害防止対策
第5章 社会と人間行動
A.保健・医療・福祉の連携
B.母子保健
C.成人保健
D.高齢者保健
E.産業保健
F.精神保健
G.学校保健
H.ヘルスプロモーション
第6章 医療と衛生・公衆衛生
A.保健医療の制度と組織
B.医療経済・医療保険
C.地域医療
D.医薬品
E.衛生法規
第7章 衛生・公衆衛生の展望
A.地域医療連携―医療と公衆衛生のパラダイムシフト
B.国際保健
C.医の倫理
D.医師の義務
E.衛生学・公衆衛生学の未来
A.衛生学・公衆衛生学の目的
B.衛生学・公衆衛生学の歴史
第2章 衛生学・公衆衛生学の方法
A.人 口
B.疫 学
C.環 境
第3章 生物学的基盤
A.感染症と予防
B.主要な感染症
C.感染症と慢性疾患
D.生活習慣病と慢性疾患
第4章 環境と人間
A.主体環境系
B.空気・水と健康
C.食と健康
D.廃棄物処理
E.地球環境の変化と健康影響
F.環境評価
G.公害の発生要因と人への影響
H.公害防止対策
第5章 社会と人間行動
A.保健・医療・福祉の連携
B.母子保健
C.成人保健
D.高齢者保健
E.産業保健
F.精神保健
G.学校保健
H.ヘルスプロモーション
第6章 医療と衛生・公衆衛生
A.保健医療の制度と組織
B.医療経済・医療保険
C.地域医療
D.医薬品
E.衛生法規
第7章 衛生・公衆衛生の展望
A.地域医療連携―医療と公衆衛生のパラダイムシフト
B.国際保健
C.医の倫理
D.医師の義務
E.衛生学・公衆衛生学の未来