カテゴリー: 臨床薬学 | 総合診療医学/プライマリ・ケア医学
Evidence Update 2022
最新の薬物治療のエビデンスを付加的に利用する
1版
名郷直樹 編著
定価
2,200円(本体 2,000円 +税10%)
- B5判 192頁
- 2022年1月 発行
- ISBN 978-4-525-21301-5
治療薬の最新のエビデンスを一気にアップデート!
情報は減ることなく,毎年積み重なっていきます.この新しく追加された情報から重要なものを厳選し,整理し,わかりやすくまとめ,現場で役立てていただくことをコンセプトとして,2012年に"Evidence Update"シリーズが登場しました.
これまで月刊誌『薬局』の毎年1月恒例の特集企画でしたが,2022年版からは新刊書籍にバージョンアップしてお届けいたします.
- 序文
- 目次
序文
月刊誌『薬局』の特集号であった“Evidence Update”が,書籍として新しくスタートを切ることになりました.
この書籍の特徴は,一つは毎年発行されるということです.もう一つの特徴は,毎年の発行がそれまでの改訂版ではなくて,前回以降の新しい情報の追加分が毎年発行されるという点です.つまり,毎年同じ題名の書籍でありながら,まったく内容が違う新しいものが発行されるわけです.
この毎年の新しい情報の追加を,できるだけ負担なく,容易に手に入れることを可能にし,さらにはその情報を現場の患者に役立ててもらえるようにするのが本書の役割です.
すでに毎年本書を購入していただいている方には,本書の継続的なフォローが日々の仕事に役立つことを実感されていると思います.それに対し初めて手に取る方には,すぐには役立つと感じられないかもしれません.しかし,役立つ知識というものはそう簡単に身につくものではありません.長年の勉強の継続があって初めて身につくものです.本書のバックナンバーを購入したり,図書館で閲覧したりしてみてください.本書の意図するところが具体的にみえてくると思います.
勉強に終わりはありません.その終わりなき勉強に対応するために,本書も,さらに5年,10年と発行され続ける必要があります.そして,毎年本書を手に取っていただき,読んでいただくことで,薬を飲む患者に役立つ情報提供ができるようになれば,本書の役割が実現されたということになるでしょう.
薬学,医学を含め科学は,というより学問は,常に積み重ねの中にあります.積み重ねとは,これまでの業績に対し,訂正可能性があるということでもあります(参考:東 浩紀:ゲンロン12, pp31-105, 2021).訂正可能性こそが,科学の,学問の進歩を支えています.間違いに気づくということは進歩です.われわれは常に間違っているかもしれませんが,その間違いに気づくための勉強を続けることが,その過去の間違いに対してできる唯一のことにほかなりません.
すべての薬剤師が,毎年本書を手に取り,読み,医師や看護師と相談しながら,患者に役立てていく未来を想像しつつ,今年もまたEvidence Update 2022をお届けします.
2021年12月
名郷直樹
この書籍の特徴は,一つは毎年発行されるということです.もう一つの特徴は,毎年の発行がそれまでの改訂版ではなくて,前回以降の新しい情報の追加分が毎年発行されるという点です.つまり,毎年同じ題名の書籍でありながら,まったく内容が違う新しいものが発行されるわけです.
この毎年の新しい情報の追加を,できるだけ負担なく,容易に手に入れることを可能にし,さらにはその情報を現場の患者に役立ててもらえるようにするのが本書の役割です.
すでに毎年本書を購入していただいている方には,本書の継続的なフォローが日々の仕事に役立つことを実感されていると思います.それに対し初めて手に取る方には,すぐには役立つと感じられないかもしれません.しかし,役立つ知識というものはそう簡単に身につくものではありません.長年の勉強の継続があって初めて身につくものです.本書のバックナンバーを購入したり,図書館で閲覧したりしてみてください.本書の意図するところが具体的にみえてくると思います.
勉強に終わりはありません.その終わりなき勉強に対応するために,本書も,さらに5年,10年と発行され続ける必要があります.そして,毎年本書を手に取っていただき,読んでいただくことで,薬を飲む患者に役立つ情報提供ができるようになれば,本書の役割が実現されたということになるでしょう.
薬学,医学を含め科学は,というより学問は,常に積み重ねの中にあります.積み重ねとは,これまでの業績に対し,訂正可能性があるということでもあります(参考:東 浩紀:ゲンロン12, pp31-105, 2021).訂正可能性こそが,科学の,学問の進歩を支えています.間違いに気づくということは進歩です.われわれは常に間違っているかもしれませんが,その間違いに気づくための勉強を続けることが,その過去の間違いに対してできる唯一のことにほかなりません.
すべての薬剤師が,毎年本書を手に取り,読み,医師や看護師と相談しながら,患者に役立てていく未来を想像しつつ,今年もまたEvidence Update 2022をお届けします.
2021年12月
名郷直樹
目次
1.2021年論文ベストテン
2.新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の注目論文
3.薬剤師介入の最新エビデンス
4.エキスパートが注目する最新エビデンスをアップデート!
① 降圧薬
② 抗不整脈薬
③ 心不全治療薬
④ 抗血栓薬
⑤ 気管支喘息治療薬
⑥ 慢性閉塞性肺疾患治療薬
⑦ 消化性潰瘍治療薬
⑧ 糖尿病治療薬
⑨ 脂質異常症治療薬
⑩ 高尿酸血症治療薬
⑪ 慢性腎臓病治療薬
⑫ 統合失調症治療薬
⑬ 抗うつ薬・抗不安薬・睡眠薬
⑭ 認知症治療薬
⑮ 抗てんかん薬
⑯ 抗リウマチ薬
⑰ 骨粗鬆症治療薬
⑱ 抗菌薬
⑲ 抗ウイルス薬
⑳ 抗真菌薬
㉑ ワクチン
㉒ 鎮痛薬
㉓ 肺癌治療薬
㉔ 胃癌治療薬
㉕ 大腸癌治療薬
㉖ 前立腺癌治療薬
㉗ 膵臓癌治療薬
㉘ 乳癌治療薬
㉙ 婦人科癌治療薬
㉚ 血液腫瘍治療薬
㉛ がん支持療法
㉜ 静脈経腸栄養
㉝ 救急・集中治療
[Column]
・ 仮説の生成と仮説の検証
・ 一次アウトカムと仮説の検証
・ 一次アウトカムと論文のスピン
・ エビデンスが表しているもの①
・ エビデンスが表しているもの②
・ (逆)出版バイアスの影響
・ 薬の効果,比でみるか,差でみるか……
・ 発生する確率でみるか,発生しない確率でみるか?
・ 観察研究のバイアス① healthy user effect
・ 観察研究のバイアス② healthy adherer effect
2.新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の注目論文
3.薬剤師介入の最新エビデンス
4.エキスパートが注目する最新エビデンスをアップデート!
① 降圧薬
② 抗不整脈薬
③ 心不全治療薬
④ 抗血栓薬
⑤ 気管支喘息治療薬
⑥ 慢性閉塞性肺疾患治療薬
⑦ 消化性潰瘍治療薬
⑧ 糖尿病治療薬
⑨ 脂質異常症治療薬
⑩ 高尿酸血症治療薬
⑪ 慢性腎臓病治療薬
⑫ 統合失調症治療薬
⑬ 抗うつ薬・抗不安薬・睡眠薬
⑭ 認知症治療薬
⑮ 抗てんかん薬
⑯ 抗リウマチ薬
⑰ 骨粗鬆症治療薬
⑱ 抗菌薬
⑲ 抗ウイルス薬
⑳ 抗真菌薬
㉑ ワクチン
㉒ 鎮痛薬
㉓ 肺癌治療薬
㉔ 胃癌治療薬
㉕ 大腸癌治療薬
㉖ 前立腺癌治療薬
㉗ 膵臓癌治療薬
㉘ 乳癌治療薬
㉙ 婦人科癌治療薬
㉚ 血液腫瘍治療薬
㉛ がん支持療法
㉜ 静脈経腸栄養
㉝ 救急・集中治療
[Column]
・ 仮説の生成と仮説の検証
・ 一次アウトカムと仮説の検証
・ 一次アウトカムと論文のスピン
・ エビデンスが表しているもの①
・ エビデンスが表しているもの②
・ (逆)出版バイアスの影響
・ 薬の効果,比でみるか,差でみるか……
・ 発生する確率でみるか,発生しない確率でみるか?
・ 観察研究のバイアス① healthy user effect
・ 観察研究のバイアス② healthy adherer effect