カテゴリー: 神経学/脳神経外科学 | 検査・診断学
脳波に慣れる! デジタル脳波入門
脳波超速ラーニング[DVD付き]
1版
九州大学 教授 飛松省三 著
定価
5,280円(本体 4,800円 +税10%)
- B5判 203頁
- 2018年6月 発行
- ISBN 978-4-525-22561-2
デジタル脳波判読を最速で習得可能!
本書は実際の脳波をDVDに収載しているから,DVDの症例を経験して,書籍の解説で理解を進めることで最速で脳波を判読できる力を養うことが可能である.また,デジタル脳波の使い方も習得することができ,一石二鳥の内容となっている.最終章は問題形式となっており,実力を試すのに最適である.77データ収載.Windows対応.
- 序文
- 目次
序文
デジタル脳波計は,アナログ脳波計(ペン書き脳波)とは異なり,脳波データをアナログ信号からデジタル信号へ変換し,電子媒体でデータ管理と保管を行う脳波計です.機器が小型化され,ペーパレスとなり,コストが削減されました.電子データはネットワークでも判読できます.その特徴は,リモンタージュ機能とリフィルタリング機能です.前者はシステムリファレンスを用いて脳波を記録するため,基準電極導出や双極導出など必要に応じてモンタージュを選択できる機能です.てんかん性放電や徐波の局在決定にこのリモンタージュ機能は欠かせません.リフィルタリング機能は,時定数(低域遮断フィルタ)や高域遮断フィルタを変えることにより,動きによる基線の揺れや,体動などの筋電図を除去することにより脳波の判読をしやすくする機能です.
2016 年に「ここに目をつける! 脳波判読ナビ」を出版し,好評でした.本書はそれを補足するために,脳波判読の実際をまとめました.すなわち,脳波データをDVD に保存し,それを再生しながら,どうやって脳波の判読を進めていくのかを解説します.なお,本書はB5 版縦の仕様になっています.そのため,本の中にある脳波サンプルは,できるだけ実物と同じ物をみせるために,実寸大の4 秒間(12 cm)を提示しています.しかし,本文中の図に対応する脳波サンプルは,判読の基本となる少なくとも10 秒分の記録を収めています.これにより,より臨場感あふれる判読マニュアルになるよう心がけました.
DVD は日本光電工業株式会社のフォーマットに対応しており,OS がWindows XP/7/8/10 なら,読み出せるようになっています(詳細は目次の後に掲載されている「付属ディスクの使用方法」をご参照ください).デジタル脳波はビューアで読むということが前提になっています.ご自身のパソコンで判読法に習熟されることをお薦めします.
なお,脳波の導出法は,九州大学で使用されているものです.施設によって導出法が異なるため,判読に戸惑われる方もおられるはずです.「習うより慣れろ」で,頭の体操をしながら,導出法の特徴を掴んでください.
2018 年4 月
九州大学大学院医学研究院脳神経病研究施設 臨床神経生理学分野
飛松省三
2016 年に「ここに目をつける! 脳波判読ナビ」を出版し,好評でした.本書はそれを補足するために,脳波判読の実際をまとめました.すなわち,脳波データをDVD に保存し,それを再生しながら,どうやって脳波の判読を進めていくのかを解説します.なお,本書はB5 版縦の仕様になっています.そのため,本の中にある脳波サンプルは,できるだけ実物と同じ物をみせるために,実寸大の4 秒間(12 cm)を提示しています.しかし,本文中の図に対応する脳波サンプルは,判読の基本となる少なくとも10 秒分の記録を収めています.これにより,より臨場感あふれる判読マニュアルになるよう心がけました.
DVD は日本光電工業株式会社のフォーマットに対応しており,OS がWindows XP/7/8/10 なら,読み出せるようになっています(詳細は目次の後に掲載されている「付属ディスクの使用方法」をご参照ください).デジタル脳波はビューアで読むということが前提になっています.ご自身のパソコンで判読法に習熟されることをお薦めします.
なお,脳波の導出法は,九州大学で使用されているものです.施設によって導出法が異なるため,判読に戸惑われる方もおられるはずです.「習うより慣れろ」で,頭の体操をしながら,導出法の特徴を掴んでください.
2018 年4 月
九州大学大学院医学研究院脳神経病研究施設 臨床神経生理学分野
飛松省三
目次
第一部 基礎編
1章 デジタル脳波計の操作法
2章 デジタル脳波計の機能
3章 脳波のモンタージュ(導出法)
4章 耳朶の活性化
5章 アーチファクト
6章 優位律動のみかた
7章 正常自然睡眠脳波
8章 賦活法
第二部 応用編
9章 優位律動の異常
10章 賦活法による異常
11章 正常亜型と偽性てんかん波
12章 てんかん
13章 徐波のみかた
14章 神経変性疾患
15章 びまん性脳症と意識障害
16章 セルフラーニング
1章 デジタル脳波計の操作法
2章 デジタル脳波計の機能
3章 脳波のモンタージュ(導出法)
4章 耳朶の活性化
5章 アーチファクト
6章 優位律動のみかた
7章 正常自然睡眠脳波
8章 賦活法
第二部 応用編
9章 優位律動の異常
10章 賦活法による異常
11章 正常亜型と偽性てんかん波
12章 てんかん
13章 徐波のみかた
14章 神経変性疾患
15章 びまん性脳症と意識障害
16章 セルフラーニング