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カテゴリー: 東洋医学  |  臨床薬学

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漢方治療のファーストステップ

改訂2版

日本東洋医学会 名誉会員 松田邦夫 著
青山稲木クリニック 院長 稲木一元 著

定価

4,950(本体 4,500円 +税10%)


  • B5判  193頁
  • 2011年6月 発行
  • ISBN 978-4-525-47002-9

漢方薬の基本的な使用法のすべてがマスターできる実用書.臨床に直結する内容をわかりやすく読者に提供するために,箇条書きと表を多用し簡潔な表現とした.漢方用語の使用は必要最小限にして,使用頻度が高く使える処方を中心に,また,疾患・症候は漢方治療の有用なものに限定して解説.ベテラン医師の診療ノウハウが満載の頼れる一冊.

  • 序文
  • 目次
序文
 第1 版から12 年以上を経て改訂2 版発刊の運びとなった.この間,漢方薬に関する多方面の研究の進展には目覚しいものがある.漢方の基本的部分は2000 年近い古人の知恵の結晶であるから短期間で書き換える必要はないと思われるが,それでも近年の新知見を考慮して,本書も内容を見直す必要のある部分が出てきた.そこで,一部の記事を書き換え,増補改訂を行った.
 今回注意したのは,副作用情報は可能な限り新しいものとすること,西洋医学における用語や疾患概念の変化をできるだけ反映すること,作用機序の解明がすすんだ漢方薬(六君子湯,大建中湯,抑肝散)について概略を紹介すること,臨床に役立つ「一口メモ」の追加などである.
 本書の基本方針は,第1 版序に述べたように,難解な用語を用いることなく,臨床に役立つ漢方薬の使い方を解説することである.幸い,本書は多くの方にご支持をいただき,増刷を重ねることができた.
 今回の改訂によって,実地医家の方々に少しでもお役に立てれば幸いである.
 足りない点は多々あると思われる.読者諸兄にご指摘を賜われば幸いである.
 なお,㈱南山堂編集担当の宮本正則様には大変にお世話になった.感謝申し上げる.

2011年3月
著 者
目次
総論―漢方治療に必要な基礎的知識
 1.はじめに
 2.基礎的知識
 3.漢方治療の適応
 4.漢方的診察法
 5.漢方薬使用上の留意点
 6.病名・症候による漢方薬選択の例(頻用漢方薬)
 7.作用機序の解明が進んだ漢方薬
  ①六君子湯について
  ②大建中湯について

各論
1.呼吸器疾患
 1.呼吸器疾患 総論
 2.急性上気道炎・インフルエンザ
 3.気管支炎
 4.気管支喘息

2 .循環器疾患
 1.循環器疾患 総論
 2.高血圧症
 3.低血圧症
 4.動悸・胸痛
 5.脳循環障害
 6.末梢循環障害

3.消化器疾患
 1.消化器疾患 総論
 2.口内炎・舌炎・舌痛症
 3.胃 炎
 4.消化性潰瘍
 5.過敏性腸症候群
 6.便 秘
 7.痔疾・脱肛
 8.肝疾患
 9.胆・膵疾患
 10.術後の諸症状

4 .内分泌・代謝疾患
 1.内分泌・代謝疾患 総論
 2.漢方治療の実際
  肥満症
  やせ症
  糖尿病
  脂質異常症
  甲状腺機能亢進症

5.腎疾患
 1.腎疾患 総論
 2.漢方治療の実際
  頻用漢方薬の使用法
  漢方薬使用上の注意
  西洋医薬との使い分け・併用

6.泌尿器疾患
 1.泌尿器疾患 総論
 2.漢方治療の実際
  尿路結石
  尿失禁
  尿路不定愁訴
  男性不妊症
  勃起障害
  前立腺肥大症
  尿路感染症
  線維化疾患

7.精神・神経疾患
 1.精神・神経疾患 総論
  漢方治療の適応と不適応
  漢方治療の考え方
  頻用漢方薬
 2.常習頭痛
  漢方治療の適応
  漢方治療の実際
 3.めまい
  漢方治療のポイントと適応
  漢方治療の考え方
  漢方薬選択のポイント
  西洋医薬との使い分け・併用
  頻用漢方薬の使用法
 4.不眠症
  漢方治療のポイントと適応
  漢方薬選択のポイント
 5.抑うつ状態
  漢方治療のポイントと適応
  漢方治療の考え方
  漢方薬使用上の注意
 6.自律神経失調症
  漢方治療のポイントと適応
  漢方治療の考え方
  頻用漢方薬の使用法
 7.作用機序の解明が進んだ漢方薬
  ①抑肝散について

8.産婦人科領域疾患
 1.産婦人科領域疾患総論
  漢方治療の適応と不適応
  頻用漢方薬
  漢方薬使用上の注意
  お血と駆お血剤
 2.月経異常
  漢方治療の考え方
  漢方治療の適応
  西洋医薬との使い分け・併用
  漢方薬選択のポイント
  随伴症候所見による漢方薬の選択
  頻用漢方薬の使用法
 3.更年期障害
  漢方治療のポイントと適応
  漢方治療の考え方
 4.冷え症
  漢方治療のポイントと適応
  漢方治療の考え方

9.小児疾患
 1.小児疾患 総論
  漢方医学からみた小児の特殊性
  小児への投与量
 2.虚弱児
  漢方治療のポイントと適応
  漢方治療の考え方
  ―虚弱児の漢方的特徴
  頻用漢方薬の使用法
 3.小児喘息
  漢方治療のポイントと適応
  漢方治療の実際
  西洋医薬との使い分け・併用
 4.夜尿症
  漢方治療のポイントと適応
  頻用漢方薬の使用法
 5.起立性調節障害(OD)
  漢方治療のポイントと適応
  頻用漢方薬の使用法
 6.周期性嘔吐症
  漢方治療のポイントと適応
  頻用漢方薬の使用法

10.老年期疾患
 1.老年期疾患 総論
  老年期疾患と漢方治療の特徴
  漢方治療の考え方
 2.漢方治療の実際
  老年期疾患全般
  呼吸器疾患
  消化器疾患
  精神・神経疾患
  運動器疾患
  泌尿器疾患
  その他

11.運動器疾患
 1.運動器疾患 総論
  漢方治療の適応
  漢方治療の考え方
  麻黄剤使用上の注意
  頻用漢方薬
 2.関節リウマチ
  漢方治療のポイントと適応
  漢方治療の考え方
  頻用漢方薬の使用法
  漢方薬使用上の注意
 3.腰痛・坐骨神経痛
  漢方治療の適応と不適応
  漢方治療の考え方
  漢方治療の実際
  頻用漢方薬
  頻用漢方薬の使用法
 4.変形性膝関節症
  漢方治療の適応と不適応
  漢方治療の考え方
  頻用漢方薬の使用法

12.皮膚疾患
 1.皮膚疾患 総論
  漢方治療の意義
  漢方治療の適応
  漢方治療の考え方と漢方薬使用上の注意
  頻用漢方薬
 2.湿疹・アトピー性皮膚炎
  漢方治療のポイントと適応
  頻用漢方薬の使用法
  治療上の注意
 3.蕁麻疹
  漢方治療のポイントと適応
  頻用漢方薬の使用法
  治療上の注意
 4 .その他の皮膚疾患
  尋常性ざ瘡(にきび)
  尋常性乾癬
  しもやけ
  火 傷

13.耳鼻咽喉科領域疾患
 漢方治療のポイントと適応
 漢方治療の考え方

14.悪性腫瘍
 漢方治療のポイントと適応
 使用する可能性のある漢方薬
 薬草ものがたり
 漢方医学の歴史
 漢方医学の基本的参考書
 漢方医学関係諸団体

索  引
処方索引

一口メモ
 ・頓服で用いうる漢方薬
 ・漢方薬の服用時・服用後に摂取するとよいもの
 ・急性上気道炎の漢方的治療と発汗
 ・ガマの油の話
 ・便秘の民間療法
 ・血の道
 ・当帰芍薬散と桂枝茯苓丸の鑑別
 ・皮膚病には大黄を入れるとよい
 ・魚毒とシソ(紫蘇)の葉
 ・「好色一代男」と八味地黄丸
 ・遊廓と地黄煎

Q&A
 ・薬を飲ませる温度
 ・麻黄湯の予防的投与は?
 ・漢方薬で眠れない! 眠くなった?

用語解説
 ・暝眩
 ・水毒

コラム
 ・腰部脊柱管狭窄症
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