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カテゴリー: 解剖学  |  臨床看護学

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教養課程の医学教科書

みて,ふれて,測って学ぶ生体のしくみ

1版

浜松医科大学 教授 藤井正子 著
北里大学解剖学 桜木晃彦 著

定価

2,640(本体 2,400円 +税10%)


  • B5判  130頁
  • 1999年6月 発行
  • ISBN 978-4-525-50101-3

人の体の機能と構造を学ぶことは,良質の看護・介護のためには非常に重要な基礎知識である.本書は,人の体の構造と働きを,体の外側の観察(観る・触れる・測る)によて理解するための,主に看護学生を対象とした,解剖学の新しい教科書である.豊富な図によって,実習での手引き書としても最適である.

  • 目次
目次
I 生体をみて,ふれて,測るために必要な人体の基礎知識
1 人体を構成するもの
2 位置・方向・運動の用語
3 人体の区分
4 筋骨格系
5 循環器系
6 神経系
7 皮膚と感覚器
8 粘膜組織

II 頭部 ―頭と顔―
1 頭部は脳の格納と咀嚼が第一の役割である頭蓋骨が主役
2 顔面は口・眼・鼻をつくる顔面頭蓋と関連する筋が構成主体
3 口は食生活に関わり,味覚情報の入力と言語性情報の出力部位
4 眼は人間の最も得意とする情報入力器
5 耳は聴覚の入力器
6 鼻は呼吸器の入り口であり,嗅覚器でもある
7 頭部表層への血流は内頚動脈・外頚動脈・椎骨動脈の3経路のうちの外形動脈のみ
8 圧迫すると独特の不快感があるところに神経がある

III 頚部 ―頭部と体幹とをつなぐ―
1 頚部は7個の頚椎と舌骨および喉頭軟骨が支える
2 前頚部には働きが異なる舌骨上下の筋群・広頚筋・胸鎖乳突筋がある
3 胸鎖乳突筋の回りで動脈と静脈とを確認する
4 腕神経叢は頚神経から起こる
5 頚の後部と外側部にはたくさんの頭部の支持構造がある

IV 体幹
1 胸郭に腰椎がついて体幹の骨格をつくる
2 体幹の筋は,直立,格納,呼吸が大きな役割
3 心尖拍動は第5肋間―心臓は左胸にある?
4 乳腺は汗腺が変化したもので乳頭を中心にしてほぼ同心円状に存在する
5 肋間神経と肋下神経は胸腹部・体幹外側部へいき,脊髄神経の後枝は固有背筋とその背
  方の皮膚へいく

V 肩と腋窩―上肢と体幹とをつなぐ
1 体幹から上肢へは多くの骨を介することで可動性を得ている
2 上肢を動かし肩関節を保護する三角筋
3 腋窩は四方の筋によって形づくられ,上肢との循環系,神経系の通路で,体温というバ
  イタルサインの情報も得られる

VI 上肢
1 上肢は上腕骨から橈骨と尺骨へとつづき手根骨・中手骨を経て指の骨で終わる
2 上腕には肘関節を屈曲伸展させる筋があり,前腕には手首や指を動かす筋がある
3 腋窩動脈から上腕動脈をたどり,橈骨動脈へと脈拍を追うことができる
4 上腕・前腕では屈側に,手では手背に皮静脈が観察できる
5 手掌の皮膚は色素に乏しく,毛や脂腺はないが,汗腺の発達がよく皮膚紋理がある
6 手背の皮膚は薄く,皮静脈や指伸筋,長・短母指伸筋の腱がよくわかる
7 手の繊細な動作は上腕の内側上顆と前腕からおこる長い筋と手のなかの短い筋の共同作
  業である
8 上肢の神経は橈骨神経,尺骨神経,正中神経が主役

VII 骨盤とその周辺 ―体幹と下肢とをつなぐ―
1 骨盤は体幹を支えるだけではなく骨盤内臓を保護している
2 新生児では股関節脱臼,高齢者では変形性関節症と大腿頚骨折に注意
3 会陰部は骨盤底にある生殖と排泄のための出口
4 鼡径部は下肢の脈管・神経の重要な出入り口

VIII 下肢
1 下肢の主幹は大腿骨から脛骨と腓骨へとつづき足根骨・中足骨を経て足の指の骨で終わ
  る
2 下肢を動かす筋は前面が伸筋で後面が屈筋である
3 大腿の内側には下肢の特徴である6つの内転筋がある
4 下肢へ向かう外腸骨動脈は,鼠徑靱帯の下を通ると大腿動脈となり,ついで膝窩動脈と
  名を変え,その後,前徑骨動脈と後徑骨動脈になる
5 下肢の皮静脈は大伏在静脈と小伏在静脈に集まる
6 下肢の支配神経は腰神経叢と仙骨神経叢の両者からおこる

IX 生体計測
1 長さで生体の形状を知る古典的計測
2 イメージを作る三次元生体計測
3 すでにあるデータ,市販のデータベースを利用しての形状計測
4 生体リズムを知る24時間の計測
5 体表の温度つまり皮膚温を知る計測
6 皮下脂肪量を知る計測
7 体表から漏出または蒸発する汗の量の計測
8 体重がかかる体表の圧力の計測
9 血流量の計測
10 近赤外線を使っての新しい計測
11 生体で自発的に起こる極微細発光現象の計測の試み
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