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カテゴリー: 臨床看護学  |  臨床薬学

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みんなの消毒薬

1版

名城大学薬学部 教授 森 健 編著

定価

2,090(本体 1,900円 +税10%)


  • A5判  143頁
  • 2013年3月 発行
  • ISBN 978-4-525-50271-3

消毒薬ってどう使うのが正しいの? 今の使い方で大丈夫?! 沢山ある消毒薬,使い方に混乱したことのある人は多いはず.本書は消毒薬について基礎から解説し,初心者の疑問を対話形式で解決する.スラスラ読んで理解して,明日からの業務に活かせる一冊.

  • 序文
  • 目次
序文
 感染を予防・制御する上で,「滅菌」「消毒」「洗浄」は大変重要な役割を果たしています.「滅菌」とはすべての微生物を対象とし,それらをすべて殺滅または除去する処理方法のことです.「消毒」は滅菌と異なり,対象とする微生物を感染症が惹起しない水準まで殺滅あるいは減少させることです.消毒薬には一定の抗菌スペクトルがあり,それを正しく理解する必要があります.また「消毒」の効果を確実にする前処理に「洗浄」があり,その適正な処理方法も重要です.
 本書は,特定の職種を対象とすることなく,医療に関与する多くのスタッフが「消毒」を適正に行うための入門書です.総論では,消毒薬の毒性や耐性・抵抗性,洗浄の重要性ならびに消毒薬の使用濃度などについて,基礎から解説しています.また感染経路別予防策と使用消毒薬との一覧表も掲載していますので,多いに活用してください.各論では医療現場で実際に起こりうる状況を4コマ漫画で想定し,消毒に深くかかわっている医療スタッフを登場させてわかりやすく解説しました.執筆者はいずれも感染制御の第一線で活躍している薬剤師,看護師です.
 消毒薬を経験的,あるいは根拠なく使用することの不確実さを理解すること,さらに「消毒」の基本的な知識をもとに「消毒薬」の特徴を理解し,消毒薬を適正に使用することが,感染防止と制御には欠かせません.
 本書が医療スタッフの日常的な臨床現場で広く活用され,目に見えない微生物の制御に役立つことを期待しています.

2013年2月
名城大学薬学部
森 健
目次
・消毒薬の一般名と代表的な商品名対比表

第 1 章  消毒薬の基本を理解する

 Section 1  消毒薬の毒性
 Section 2  感染経路別予防策における消毒薬の使用
 Section 3  消毒薬の使用量が増えれば感染症は減るか
 Section 4  消毒薬の濃度差における感受性の違い
 Section 5  洗浄の重要性
 Section 6  消毒の耐性・抵抗性


第 2 章  消毒薬の使い方を学ぶ

 Cartoon 1  医療器具や環境に使う消毒薬って濃ければ濃いほどいいのでは?
 Cartoon 2  開封後・調製後の消毒薬の使用期限はいつ?
 Cartoon 3  環境消毒をどこまでするべき?
 Cartoon 4  環境整備のための消毒法とは?
 Cartoon 5  器具・材質に禁忌となる消毒とは?
 Cartoon 6  消毒に必要な消毒薬濃度と消毒時間って?
 Cartoon 7  血培採取,CVC挿入時,ポート穿刺時の消毒はどうやるの?
 Cartoon 8  アルコール禁の患者さんへの皮膚消毒はどうするの?
 Cartoon 9  吐物・排泄物汚染に対する消毒法とは?
 Cartoon10  血液汚染に対する消毒法とは?
 Cartoon11  消毒用エタノールとポビドンヨードで消毒効果に違いはあるの?
 Cartoon12  洗濯時にリネン消毒が必要な場面ってあるの?
 Cartoon13  手指消毒薬の違いってあるの?
 Cartoon14  手洗い石けんの違いはあるの?
 Cartoon15  手荒れのケアはどうするの?
 Cartoon16  消毒薬はどこまでコスト削減できる?


付録 おまけの一覧表

 ・濃度希釈早見表
 ・消毒薬の微生物に対する適応部位とスペクトル
 ・代表的な細菌名


索引


コラム

 ・消毒方法とその留意点
 ・芽胞形成菌
 ・消毒用エタノールの濃度の単位 
 ・消毒・滅菌・洗浄の区別
 ・クリティカル器具とノンクリティカル器具
 ・下痢便の処理
 ・クロストリジウム・ディフィシルへの対応
 ・消毒薬を扱う際の注意点
 ・隔離予防策のためのCDCガイドライン
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