南山堂

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カテゴリー: 臨床看護学  |  皮膚科学

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終末期の褥瘡

1版

石川県立看護大学 学長 真田弘美 監修
奈良県立医科大学医学部看護学科 教授 石澤美保子 編集
横浜市立大学大学院医学研究科看護学専攻 教授 玉井奈緒 編集

定価

3,520(本体 3,200円 +税10%)


  • B5判  192頁
  • 2025年3月 発行
  • ISBN 978-4-525-50621-6

終末期に不可避な褥瘡が生じることがある.一方で,予防やケアにも最期まで意味がある.

適切な予防やケアを行っていてもなお不可避な,終末期に特徴的な褥瘡があることは知られつつありますが,終末期でも褥瘡予防やケア自体は有効で,それを行うことが無意味ということでは決してありません.また一言で終末期といっても,その経過はさまざまで,注意すべき点も異なります.
本書では,これまでの海外およびわが国の褥瘡対策をふまえて,終末期を「超急性」「がん」「超高齢」の3つに大きくわけて考えました.それぞれ終末期の病態,褥瘡発生リスクや予防,治癒を目指せないような状況で本人の苦痛を減らすために何ができるかなどについて解説し,さらに,在宅での対応や,今後の展望についても示しています.
終末期のケアは無意味じゃない,適切にケアを行っていても褥瘡ができてしまった時は自分を責めず,チームの仲間たちと患者さんの尊厳を保つケアを続けましょう,安心してそんな実践ができる環境を皆で整えていきましょうという,多職種プロフェッショナル達からのエールの詰まった一冊です.

  • 目次
目次
1章 わが国における褥瘡の取り組み
 A.褥瘡対策の変遷
 B.わが国における褥瘡の疫学
 C.日本褥瘡学会の取り組みと今後の課題

2章 終末期と褥瘡
 A.終末期医療の考え方と倫理
 B.日本と海外の違い(終末期褥瘡の定義)
 C.終末期の褥瘡のとらえ方 ―超急性,がん,超高齢者で分ける考え方を中心に―
 D.終末期における褥瘡とリハビリテーション
 E.終末期における褥瘡と栄養管理

3章 終末期の褥瘡の管理
 A.褥瘡のリスクアセスメント・DESIGN-R®2020
 B.基本的な褥瘡予防・ケア
 C.超急性の経過をたどる終末期の褥瘡
  ・超急性の経過をたどる終末期の病態と褥瘡治療
  ・救急・集中治療領域における終末期の褥瘡とケア
 D.がん終末期の褥瘡
  ・がん終末期の病態と褥瘡治療
  ・がん終末期の褥瘡ケア
 E.超高齢者の終末期の褥瘡
  ・超高齢者の終末期と褥瘡
  ・超高齢者の終末期の褥瘡のリスク・予防・感染管理
  ・超高齢者の終末期の褥瘡ケア

4章 在宅における終末期の褥瘡
 A.病院から在宅へ終末期褥瘡のケアのポイント
 B.在宅における家族支援

5章 今後の展望
 第5回実態調査と今後の展望
 Column 終末期褥瘡ケアに役立つ技術:サーモグラフィ
 Column 終末期褥瘡ケアに役立つ技術:wound blotting
 Column 終末期褥瘡ケアに役立つ技術:エコー

索引
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