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カテゴリー: 臨床薬学  |  地域医療

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緩和ケアでの問題解決力を磨く!薬剤師のための5ステップ実践ガイド

1版

日本医科大学付属病院 薬剤部 伊勢雄也 編
日本医科大学付属病院 薬剤部 薬剤部長 片山志郎 編

定価

3,850(本体 3,500円 +税10%)


  • B5判  279頁
  • 2018年12月 発行
  • ISBN 978-4-525-70541-1

チーム医療で活躍できる緩和ケアのセンスが身につく本!

緩和ケア領域の様々な場面で,エキスパート薬剤師による処方支援の思考プロセスを5つのステップに分けて解説.さらに医療用麻薬の管理方法など緩和領域での重要点が2ページでサッと理解できる.チーム医療で活躍するために薬剤師が行うべきことや医師、看護師など他職種から求められることを解説した,プロの視点が身につく1冊!

  • 目次
  • 序文
目次
第1章 5つのSTEPで症例を考える

1 「麻薬なんてイヤ!」医療用麻薬をかたくなに拒否されたら?
2 患者さんに感情を表出されたときのコミュニケーション
3 なかなかうまくいかない肺癌患者さんの難治性疼痛
4 肝転移のある末期がん患者さんのオピオイドスイッチング
5 そのレスキュー薬の使い方,大丈夫?
6 強オピオイドで改善されない難治性の痛み
7 ROO製剤を提案する,その前に!
8 疼痛コントロール不良の患者さんへのタペンタドール導入
9 非がん性慢性疼痛への医療用麻薬
10 緩和領域におけるポリファーマシーの対処
11 多忙な患者さんの服薬管理を考える
12 せん妄の薬物療法,精神科医師にすべて任せっきりにしていませんか?
13 終末期がん患者さんの倦怠感,食欲不振,呼吸困難
14 多発性骨髄腫の患者さんのしびれと便秘
15 これってせん妄? 患者さんの幻視のアセスメント
16 疼痛は改善したのにやってくる“悪心”と“眠気”
17 悪性消化管閉塞へのオクトレオチド投与“前”“後”で注意したいこと
18 がん患者さんの尿漏れの原因
19 難治性の便秘への対応
20 乳癌治療中の疑問 〜サプリメントは摂ってもよい? 抗がん薬で生理が止まる? ホルモン剤で骨が弱くなる?〜


第2章 2ページで理解する緩和ケアの基礎知識

1 オピオイド鎮痛薬によるがん性疼痛緩和の基本方針
2 オピオイド鎮痛薬によるがん性疼痛緩和の治療方針
3 オピオイド鎮痛薬による慢性疼痛緩和の治療方針
4 非オピオイド鎮痛薬の使用方法
5 オピオイド鎮痛薬の使用方法 —軽度から中等度の強さの痛みに用いるオピオイド—
6 オピオイド鎮痛薬の使用方法 —中等度から高度の強さの痛みに用いるオピオイド—
7 痛みのパターンと医療用麻薬の使用方法,レスキュー薬の使い方
8 オピオイドスイッチング
9 オピオイドの服薬指導
10 オピオイドの副作用と対策 —悪心・嘔吐,便秘—
11 オピオイドの副作用と対策 —その他—
12 がんによる神経障害性疼痛と鎮痛補助薬
13 患者および患者家族による医療用麻薬の管理
14 医療用麻薬の廃棄,事故時の対応
15 医療用麻薬の廃棄,事故時の対応 —フローチャート—
16 がん医療におけるコミュニケーション
序文
 本書は月刊誌『薬局』で2017年1月から2018年3月まで連載した「緩和ケアでの問題解決力を磨く!薬剤師のための5ステップ実践ガイド」(全15回)を最新のガイドラインや手引きを参考にリバイスし,また,ヒドロモルフォンやナルデメジンの特徴や使い方に関する症例などの新しい知見や,緩和ケアに関する基本的な解説を加えて書籍化したものです.
 第1章「5つのSTEPで症例を考える」では,さまざまな症例を5つのステップに分けて解説し,頭の中を整理しながら勉強することができます.さらに,最後のステップでは,臨床現場の第一線で活躍する医師・看護師からのコメントもいただき,他職種が症例をどのような視点から評価・分析しているかについて確認することができます.
 第2章「2ページで理解する緩和ケアの基礎知識」は見開き2ページで,緩和ケア,疼痛治療薬に関する必要最低限のことがサッとわかるようにコンパクトにまとめました.特に現在では,新人の薬剤師は,病棟業務に関連した知識に偏りがちですが,薬剤師ならではの業務(医療用麻薬の管理,廃棄や事故時の対応など)についても重要ですので,詳細に記載しました.また,コミュニケーションというと,「患者—薬剤師間のコミュニケーション」のみにスポットが当てられますが,ここではチーム医療を円滑に行うための「医療者間のコミュニケーション」で知っておいて欲しいポイントも示しました.
 この3年間でがん,緩和ケアに関する分野ではさまざまなガイドライン,手引きが発刊されました.また,ヒドロモルフォンやナルデメジンなどの新しい治療薬,副作用対策の薬剤も発売され,緩和ケア分野における疼痛治療,副作用対策は新しいステップに入ったといっても過言ではありません.本書ががん,緩和ケアの第一線で活躍する薬剤師のみなさんのみならず,これから緩和ケアを学ぼうと思っている若い薬剤師の方々,学生のみなさんの参考書となり,わが国の緩和ケアを引っぱる薬剤師が多く育つことを願ってやみません.

2018年11月
伊勢雄也
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