カテゴリー: 臨床薬学
先輩薬剤師から聞いた
これだけは押さえてほしいルール&マナー
1版
金城学院大学薬学部 准教授 池田義明 編著
名古屋セントラル病院薬剤部 主任薬剤師 坂野昌志 編著
淀川キリスト教病院薬剤部 課長 寺沢匡史 編著
定価
1,650円(本体 1,500円 +税10%)
- ポケット判 177頁
- 2015年12月 発行
- ISBN 978-4-525-70721-7
医療人としてランクアップ!
実務実習生や新人薬剤師のみなさん,社会人としての常識をもっていますか?
本書は,大学では教えてくれない現場の常識や薬剤師としての心構えを解説した初めての書籍です.悩みの多い「指導記録の書き方」も収載しています.携帯に便利なポケット版で,白衣に忍ばせておけばもう安心です!
- 序文
- 目次
- 書評
序文
私には社会人になってすぐに自分の常識のズレを思い知らされる出来事がありました.それは,就職して最初に病院全体で新入職員の歓迎会を開いてもらった時のことです.
最近は違うのかもしれませんが,私の大学時代は幹部交代コンパなどの体育会系の部活での飲み会では,空のグラスをもって先輩に挨拶に行き,お酒を注いでもらうことが「作法」であると教えられていました.そのため,私は「飲み会の場で目上の人に挨拶に行く場合は空のグラスを持って行くこと」が常識だと思っていました. その「学生の常識」で新入職員歓迎会に参加していたため,空のグラスを持って施設管理を担当している方に挨拶に行った時に一喝されました.「お前は挨拶に来るのになぜ空のグラスを持って来るんだ!」と.その時に,初めて挨拶に行く場合にはお酌して回るのだと社会人としての飲み会のルールを学びました.
本書を手にとって頂くのは,新人薬剤師の方もしくは実務実習を前にした薬学生の方が多いと思います.皆さんは私と違い,上記程度の社会の常識は身に付けているかもしれませんが,臨床現場には想像もできないさまざまなルールやマナーが存在します.そして,知らなかったからと臨床現場では非常識となる行動をとってしまうと,大きく評価を下げてしまうおそれもあるため,ルールやマナーを知っておいて損はありません.
本書では,新人薬剤師や学生を指導している立場の薬剤師が自身の経験をもとに,今後,皆さんが間違った行動をとってしまうかもしれないシチュエーションを想定し「後輩薬剤師に知っておいてほしいルールやマナー」について解説しています.これから仕事を始める,もしくは実習で現場に出る前に一読していただければ必ず役に立つ内容になっています.
2015年11月
著者を代表して
坂野昌志
最近は違うのかもしれませんが,私の大学時代は幹部交代コンパなどの体育会系の部活での飲み会では,空のグラスをもって先輩に挨拶に行き,お酒を注いでもらうことが「作法」であると教えられていました.そのため,私は「飲み会の場で目上の人に挨拶に行く場合は空のグラスを持って行くこと」が常識だと思っていました. その「学生の常識」で新入職員歓迎会に参加していたため,空のグラスを持って施設管理を担当している方に挨拶に行った時に一喝されました.「お前は挨拶に来るのになぜ空のグラスを持って来るんだ!」と.その時に,初めて挨拶に行く場合にはお酌して回るのだと社会人としての飲み会のルールを学びました.
本書を手にとって頂くのは,新人薬剤師の方もしくは実務実習を前にした薬学生の方が多いと思います.皆さんは私と違い,上記程度の社会の常識は身に付けているかもしれませんが,臨床現場には想像もできないさまざまなルールやマナーが存在します.そして,知らなかったからと臨床現場では非常識となる行動をとってしまうと,大きく評価を下げてしまうおそれもあるため,ルールやマナーを知っておいて損はありません.
本書では,新人薬剤師や学生を指導している立場の薬剤師が自身の経験をもとに,今後,皆さんが間違った行動をとってしまうかもしれないシチュエーションを想定し「後輩薬剤師に知っておいてほしいルールやマナー」について解説しています.これから仕事を始める,もしくは実習で現場に出る前に一読していただければ必ず役に立つ内容になっています.
2015年11月
著者を代表して
坂野昌志
目次
Chapter 1 社会人としてのマナーを身に付けよう!
1 身だしなみとオシャレは違います
2 時間を守ろう! 余裕を持とう!
3 休むときの心得
4 遅刻しそうになったら…
5 たかが挨拶,されど挨拶
6 休憩中は何をしてもよい…?
7 決められたルールを自分の判断で逸脱してはいけません
8 寝不足,二日酔いは厳禁です
9 露骨に嫌な顔をしてはいけません
10 文書を書くときは丁寧に
11 ほう・れん・そう
12 後回しにしないで,すぐ返信!
13 時には我慢! 空気を読もう
14 愚痴には気を付けよう!壁に耳あり障子に目あり
15 ミスを隠すことは絶対にダメです
16 あなた個人のものではありません
17 そのUSBメモリ,安全ですか?
18 メールを書くときは丁寧に
Chapter 2 薬剤師としての「心構え」をしっかり持とう!
1 薬剤師に求められるココロ
2 指示された業務は必ず完結させてから次の業務に移りましょう
3 言われなくても自己研鑚をしっかりと
4 いろんなことにチャレンジしよう
5 認定薬剤師,専門薬剤師を目指そう
6 慎重とダラダラは違います
7 清く・正しく・美しく
8 咳エチケット・手洗い・うがいは大切です
9 薬剤部にはMRさんや卸さんなど院外の関係者がたくさん来ます
10 守秘義務を守りましょう
11 薬剤部内で見た文書にはとても重要なものがあります
12 患者さんへの言葉遣い・声遣いには注意しましょう
13 無理は禁物!
14 医療は誰のためのものか
15 真実を伝えることが正しいのか
16 薬剤師に課せられた責務
17 これから求められる薬剤師とは
18 「薬歴は書かなくてもいいよ」と言われたけど…
19 患者さんを選んでいませんか?
20 興味のある症例があればアピールしましょう
21 個人情報の不必要な閲覧は厳禁!
Chapter 3 「調剤業務」これだけは押さえよう!
1 処方箋の見方
2 面倒な手順も全て意味があります
3 自分がその薬をもらったときにどう思うかを考えて調剤しよう
4 調剤は数を数えるだけの業務ではありません
5 調剤ミスをしたときは
6 調剤業務(調剤室)での注意事項
7 情報の探し方と使い方
8 調剤内規って何でしょう
9 疑義照会と処方提案
10 監査は最後の砦,監査時の注意点
11 無菌操作の意味を考えましょう
12 抗がん剤の調製をするときは
13 問い合わせへの対応
14 外来窓口で気を付けること
Chapter 4 「病棟業務」これだけは押さえよう!
1 病棟での態度は信頼につながります
2 病棟スタッフの一員として
3 病棟での薬剤師の業務とは
4 下調べは大切です
5 大部屋での会話には気を付けましょう
6 病室にお見舞いの方がいる場合
7 カルテの見方を覚えましょう
8 薬の説明だけをしていたらいいわけではありません
9 記録は皆が見る大切な情報源です
10 他職種が知りたい情報は何?
11 病棟カンファレンスとは
12 患者さんの入院から退院までの流れ
13 初回面談とは
14 持参薬鑑別の注意事項
15 退院時指導の注意事項
16 患者さんに合った問題点の解決方法
Chapter 5 よりよいコミュニケーションをはかれるようになろう!
1 教わり上手になりましょう
2 これってハラスメント?
3 上司の指導が理不尽だと感じたら
4 患者さんから不快な言葉をかけられたら
5 気になる言葉遣い癖① 〜「…ね」「…よ」「えーと」「あのー」〜
6 気になる言葉遣い癖② 〜「本当ですか?」「うん,うん」〜
7 目を見て話そう!
8 笑顔は周囲を明るくします!
9 知ったかぶりは厳禁です
10 チームメイトとの協調・連携は大切です
11 スタッフ間での挨拶と言葉遣い
12 患者さんからの「ありがとう」を心で感じよう
13 困った患者さんへの対応
14 心に「ゆとり」「余裕」を持とう
15 患者さんからの差し入れはもらっていいの?
16 他職種に質問する機会があれば積極的に
17 時間外でも行事には積極的に参加しよう!
Chapter 6 番外編:実務実習生のためのポイント
1 白衣を着ている以上,学生ではありません
2 学生同士の会話には気を付けて
3 会話の優先順位は学生間よりも指導薬剤師と
4 遊びやバイトの予定は確実に実習が終わる時間に
5 実習時間後や休日の遊びはほどほどに
6 提出物の期限を「忘れました」ではすみません
7 実習が有意義になるかどうかは自分次第です
8 居眠りはしっかり見られています!
9 やりたいことをするのが実習ではありません!
10 見学時や説明を受けるときの態度も大切です
11 携帯電話の使用は,実習施設の指示に従おう
12 日誌を書く意味を考えよう
13 職員不在時に電話がかかってきたら…
14 学生同士のトラブルが起こったら
15 指導記録の書き方は最低限学んでから実習に行きましょう
16 注意を受けたら(怒られたら)すぐに連絡を!
17 実習終了後はお礼とお礼状を
Chapter 7 指導記録の書き方
1 指導記録の考え方と大切さ
2 指導記録の書き方の基本
3 症例で学ぶ指導記録の書き方
1 身だしなみとオシャレは違います
2 時間を守ろう! 余裕を持とう!
3 休むときの心得
4 遅刻しそうになったら…
5 たかが挨拶,されど挨拶
6 休憩中は何をしてもよい…?
7 決められたルールを自分の判断で逸脱してはいけません
8 寝不足,二日酔いは厳禁です
9 露骨に嫌な顔をしてはいけません
10 文書を書くときは丁寧に
11 ほう・れん・そう
12 後回しにしないで,すぐ返信!
13 時には我慢! 空気を読もう
14 愚痴には気を付けよう!壁に耳あり障子に目あり
15 ミスを隠すことは絶対にダメです
16 あなた個人のものではありません
17 そのUSBメモリ,安全ですか?
18 メールを書くときは丁寧に
Chapter 2 薬剤師としての「心構え」をしっかり持とう!
1 薬剤師に求められるココロ
2 指示された業務は必ず完結させてから次の業務に移りましょう
3 言われなくても自己研鑚をしっかりと
4 いろんなことにチャレンジしよう
5 認定薬剤師,専門薬剤師を目指そう
6 慎重とダラダラは違います
7 清く・正しく・美しく
8 咳エチケット・手洗い・うがいは大切です
9 薬剤部にはMRさんや卸さんなど院外の関係者がたくさん来ます
10 守秘義務を守りましょう
11 薬剤部内で見た文書にはとても重要なものがあります
12 患者さんへの言葉遣い・声遣いには注意しましょう
13 無理は禁物!
14 医療は誰のためのものか
15 真実を伝えることが正しいのか
16 薬剤師に課せられた責務
17 これから求められる薬剤師とは
18 「薬歴は書かなくてもいいよ」と言われたけど…
19 患者さんを選んでいませんか?
20 興味のある症例があればアピールしましょう
21 個人情報の不必要な閲覧は厳禁!
Chapter 3 「調剤業務」これだけは押さえよう!
1 処方箋の見方
2 面倒な手順も全て意味があります
3 自分がその薬をもらったときにどう思うかを考えて調剤しよう
4 調剤は数を数えるだけの業務ではありません
5 調剤ミスをしたときは
6 調剤業務(調剤室)での注意事項
7 情報の探し方と使い方
8 調剤内規って何でしょう
9 疑義照会と処方提案
10 監査は最後の砦,監査時の注意点
11 無菌操作の意味を考えましょう
12 抗がん剤の調製をするときは
13 問い合わせへの対応
14 外来窓口で気を付けること
Chapter 4 「病棟業務」これだけは押さえよう!
1 病棟での態度は信頼につながります
2 病棟スタッフの一員として
3 病棟での薬剤師の業務とは
4 下調べは大切です
5 大部屋での会話には気を付けましょう
6 病室にお見舞いの方がいる場合
7 カルテの見方を覚えましょう
8 薬の説明だけをしていたらいいわけではありません
9 記録は皆が見る大切な情報源です
10 他職種が知りたい情報は何?
11 病棟カンファレンスとは
12 患者さんの入院から退院までの流れ
13 初回面談とは
14 持参薬鑑別の注意事項
15 退院時指導の注意事項
16 患者さんに合った問題点の解決方法
Chapter 5 よりよいコミュニケーションをはかれるようになろう!
1 教わり上手になりましょう
2 これってハラスメント?
3 上司の指導が理不尽だと感じたら
4 患者さんから不快な言葉をかけられたら
5 気になる言葉遣い癖① 〜「…ね」「…よ」「えーと」「あのー」〜
6 気になる言葉遣い癖② 〜「本当ですか?」「うん,うん」〜
7 目を見て話そう!
8 笑顔は周囲を明るくします!
9 知ったかぶりは厳禁です
10 チームメイトとの協調・連携は大切です
11 スタッフ間での挨拶と言葉遣い
12 患者さんからの「ありがとう」を心で感じよう
13 困った患者さんへの対応
14 心に「ゆとり」「余裕」を持とう
15 患者さんからの差し入れはもらっていいの?
16 他職種に質問する機会があれば積極的に
17 時間外でも行事には積極的に参加しよう!
Chapter 6 番外編:実務実習生のためのポイント
1 白衣を着ている以上,学生ではありません
2 学生同士の会話には気を付けて
3 会話の優先順位は学生間よりも指導薬剤師と
4 遊びやバイトの予定は確実に実習が終わる時間に
5 実習時間後や休日の遊びはほどほどに
6 提出物の期限を「忘れました」ではすみません
7 実習が有意義になるかどうかは自分次第です
8 居眠りはしっかり見られています!
9 やりたいことをするのが実習ではありません!
10 見学時や説明を受けるときの態度も大切です
11 携帯電話の使用は,実習施設の指示に従おう
12 日誌を書く意味を考えよう
13 職員不在時に電話がかかってきたら…
14 学生同士のトラブルが起こったら
15 指導記録の書き方は最低限学んでから実習に行きましょう
16 注意を受けたら(怒られたら)すぐに連絡を!
17 実習終了後はお礼とお礼状を
Chapter 7 指導記録の書き方
1 指導記録の考え方と大切さ
2 指導記録の書き方の基本
3 症例で学ぶ指導記録の書き方
書評
望月正隆 先生(一般社団法人 薬学教育協議会 代表理事/東京理科大学薬学部 教授)
Chapter1の最初で「身だしなみ」「オシャレ」という言葉が眼に飛び込み,今さらこんな本?と感じます.「オアシス運動」の成果はどこへ行ったのでしょうか.寝不足,二日酔いの防ぎ方まで書かれており,懇切丁寧です.組織の中での「ほう・れん・そう」など,実務実習生というよりは,今ごろの学生全員,いや若者全員に当てはまることばかりです.スマホに夢中で,他のことには興味を示さない.行儀作法などという言葉は遠くなり,自分の仲間だけや自分だけの世界から出てこない若者が増えました.このようなときに,まさに,この本が生まれました.第二次世界大戦後に生まれた戦争を知らない世代が,あまりしつけされずに親となり,自信のないまま若い人たちに向かいました.普段から気になりつつ,目をつぶってきてしまった私たち教員・親に対する警告集のようにもなっています.
Chapter2になって,この本が薬学生や新人薬剤師のためのハンドブックであるとようやく気が付きます.ここでは医療人としての薬剤師の心がけを一歩一歩学びます.より高い能力を持つ薬剤師を目指します.Chapter3は薬剤師としての基本作業に入ります.処方箋を見て正しく調剤する手順が詳しく記されています.Chapter4では病棟薬剤師の行儀作法を学びます.特に患者さんとの関わりは大切です.患者さんは薬についてたくさんのことを薬剤師から教えてもらいたがっています.Chapter5ではスタッフ,上司,患者さんとの日常的なお付き合いの基本を身に付けます.どんなときにでも相手を理解し,相手に理解される話し方ができるようになります. Chapter6では実務実習生としての学生の立場について実例に沿って学びます.もはや普通の学生ではなく,患者さんから見たら一人の医療人です.どのような態度で過ごすのでしょうか.ここまでくると,実務実習生も自信を持つことができるようになります.
初めは小さいこどもを諭すようであったものの,医療人としての薬剤師の在り方,学生としての実務実習生の在り方がすっかり身に付きます.それ以上に人間としての生き方,他の人との接し方まで教えてくれることに気が付きます.今までは,よく知っている人だけに挨拶してきた人もこれまで挨拶ができなかった人たちに気軽に声をかけ,日常的にコミュニケーションできる人に変わる第一歩を踏み出します.
Chapter7には薬剤師としての医療記録の書き方が要領よく,また丁寧に記されており,実例を見ながら,実習に役立てることが可能です.
Chapter1からChapter7まで,読み始めるとあっという間に読み終わります.そして,何か問題があったときには,もう一度復習できます.自信がつき,薬剤師としての自分を誇りに思うようになります.ぜひ,楽しみながらこのハンドブックを友としてよりよい医療人を求め続けてください.
Chapter1の最初で「身だしなみ」「オシャレ」という言葉が眼に飛び込み,今さらこんな本?と感じます.「オアシス運動」の成果はどこへ行ったのでしょうか.寝不足,二日酔いの防ぎ方まで書かれており,懇切丁寧です.組織の中での「ほう・れん・そう」など,実務実習生というよりは,今ごろの学生全員,いや若者全員に当てはまることばかりです.スマホに夢中で,他のことには興味を示さない.行儀作法などという言葉は遠くなり,自分の仲間だけや自分だけの世界から出てこない若者が増えました.このようなときに,まさに,この本が生まれました.第二次世界大戦後に生まれた戦争を知らない世代が,あまりしつけされずに親となり,自信のないまま若い人たちに向かいました.普段から気になりつつ,目をつぶってきてしまった私たち教員・親に対する警告集のようにもなっています.
Chapter2になって,この本が薬学生や新人薬剤師のためのハンドブックであるとようやく気が付きます.ここでは医療人としての薬剤師の心がけを一歩一歩学びます.より高い能力を持つ薬剤師を目指します.Chapter3は薬剤師としての基本作業に入ります.処方箋を見て正しく調剤する手順が詳しく記されています.Chapter4では病棟薬剤師の行儀作法を学びます.特に患者さんとの関わりは大切です.患者さんは薬についてたくさんのことを薬剤師から教えてもらいたがっています.Chapter5ではスタッフ,上司,患者さんとの日常的なお付き合いの基本を身に付けます.どんなときにでも相手を理解し,相手に理解される話し方ができるようになります. Chapter6では実務実習生としての学生の立場について実例に沿って学びます.もはや普通の学生ではなく,患者さんから見たら一人の医療人です.どのような態度で過ごすのでしょうか.ここまでくると,実務実習生も自信を持つことができるようになります.
初めは小さいこどもを諭すようであったものの,医療人としての薬剤師の在り方,学生としての実務実習生の在り方がすっかり身に付きます.それ以上に人間としての生き方,他の人との接し方まで教えてくれることに気が付きます.今までは,よく知っている人だけに挨拶してきた人もこれまで挨拶ができなかった人たちに気軽に声をかけ,日常的にコミュニケーションできる人に変わる第一歩を踏み出します.
Chapter7には薬剤師としての医療記録の書き方が要領よく,また丁寧に記されており,実例を見ながら,実習に役立てることが可能です.
Chapter1からChapter7まで,読み始めるとあっという間に読み終わります.そして,何か問題があったときには,もう一度復習できます.自信がつき,薬剤師としての自分を誇りに思うようになります.ぜひ,楽しみながらこのハンドブックを友としてよりよい医療人を求め続けてください.