クスリ早見帖ブック 市販薬730
改訂2版
株式会社プラメドプラス 平 憲二 著
定価
3,960円(本体 3,600円 +税10%)
- A4判 174頁
- 2021年4月 発行
- ISBN 978-4-525-77782-1
患者さんが服用した市販薬とその成分を検索できる本!
医療機関に市販薬の最新情報をお届けします!
セルフメディケーションが注目されているこのごろ,市販薬の多様化、新成分や新配合での上市など,果たして医療機関にこれら情報は的確に届いているのだろうか?
医療従事者にとって,患者の服薬した市販薬の成分特定は,重複処方や副作用,ODの危険性などとても重要な情報である.
その一方で,病歴聴取の際に服用した市販薬を聞き出そうとしても正確に思い出せない患者さんも多い.
しかし,製品名を思い出せなくても,外箱や中身の写真を見れば,かなり正確に「このクスリ!」と特定できるという.
本書を日常臨床の場に常備することで,服用した市販薬の成分特定を早く正確に導くことができ,適切な診療・処方に役立つことができる.
- 序文
- 目次
序文
本書は、患者さんの服用した市販薬の成分特定を容易にするために制作され、初版は2018年に発行されましたが、この度、皆様のおかげで第2版を発行することができました。
私は、1991年から臨床医の仕事をしておりますが、患者さんの服用した市販薬を正確に把握し、診療に役立てることは難しいことだと感じておりました。そのことが初版の発行動機になりました。
患者さんの多くは、診察の際、市販薬のブランド名(パブロンやバファリン等)や、外箱・錠剤等の色までは、ご説明いただけますが、それだけでは正確な製品名に辿り着くことは出来ません。そのため、市販薬の成分・分量の確認に至らないことが多くありました。
そんな経験から、製品名の外箱や中身の写真を患者さんに見せて、服用した製品名をより正確に思い出していただき、市販薬に含まれている成分・分量をすぐに確認できる本があれば、医療現場ではきっと役に立つだろうと考え、初版を発行いたしました。
そして、2020年、コロナ禍のために大きな変化がありました。これまでは患者さんに、かぜのような症状があれば、スムーズに受診いただけましたが、今ではそれが簡単には出来なくなりました。受診までの自宅での待機時間も長くなり、その間の対症療法のために、市販薬を電話ですすめる機会が増えました。そのため、市販薬の製品情報をより多くした情報源が必要となり、急遽、第2版を発行することにいたしました。第2版の改訂内容は次の通りです。
■外用薬の追加 (初版では内服薬と漢方製剤のみ掲載していました)
■QRコードのリンク先WEBサイトの拡充
・連携WEBサイト「市販薬アップデート」開始 (新製品情報を追加、製造終了品の掲載も継続)
・連携WEBサイト「漢方薬アップデート」開始 (医療用漢方製剤の情報も掲載)
・成分構成の同一製品を探すための機能を追加
そして、掲載製品数も初版の354製品から730製品に増えました。その結果、初版の情報量の2倍以上となりましたので、より一層、有益な情報源になったのではないかと思います。
まずは、本書の全体をご覧ください。宣伝でよく耳にするブランド名+〇〇のように、類似した名前の製品が多くあり、製品毎に成分の配合状況も異なることが分かります。そして、単剤が少ないこと、合剤が多いこと、医療用医薬品ではあまり見かけない成分が少なからずあることに、気付くのではないかと思います。
そのため、どんな効果や副作用があるのか分かりにくいと感じる方も多いかもしれませんが、本書には市販薬の成分一覧表や、スマートフォン等でより充実した情報にアクセスできるQRコード、製薬会社窓口一覧が付いています。市販薬の情報をより詳しく知りたい時などに、是非ともご活用ください。
医療現場では正確な情報を短時間で収集することが必要となる場面が多くあります。本書を皆様の業務の場の傍らに置いていただき、日常的にお役立ていただくことを切に願っております。
2021年3月
株式会社プラメドプラス 代表取締役
平 憲二
私は、1991年から臨床医の仕事をしておりますが、患者さんの服用した市販薬を正確に把握し、診療に役立てることは難しいことだと感じておりました。そのことが初版の発行動機になりました。
患者さんの多くは、診察の際、市販薬のブランド名(パブロンやバファリン等)や、外箱・錠剤等の色までは、ご説明いただけますが、それだけでは正確な製品名に辿り着くことは出来ません。そのため、市販薬の成分・分量の確認に至らないことが多くありました。
そんな経験から、製品名の外箱や中身の写真を患者さんに見せて、服用した製品名をより正確に思い出していただき、市販薬に含まれている成分・分量をすぐに確認できる本があれば、医療現場ではきっと役に立つだろうと考え、初版を発行いたしました。
そして、2020年、コロナ禍のために大きな変化がありました。これまでは患者さんに、かぜのような症状があれば、スムーズに受診いただけましたが、今ではそれが簡単には出来なくなりました。受診までの自宅での待機時間も長くなり、その間の対症療法のために、市販薬を電話ですすめる機会が増えました。そのため、市販薬の製品情報をより多くした情報源が必要となり、急遽、第2版を発行することにいたしました。第2版の改訂内容は次の通りです。
■外用薬の追加 (初版では内服薬と漢方製剤のみ掲載していました)
■QRコードのリンク先WEBサイトの拡充
・連携WEBサイト「市販薬アップデート」開始 (新製品情報を追加、製造終了品の掲載も継続)
・連携WEBサイト「漢方薬アップデート」開始 (医療用漢方製剤の情報も掲載)
・成分構成の同一製品を探すための機能を追加
そして、掲載製品数も初版の354製品から730製品に増えました。その結果、初版の情報量の2倍以上となりましたので、より一層、有益な情報源になったのではないかと思います。
まずは、本書の全体をご覧ください。宣伝でよく耳にするブランド名+〇〇のように、類似した名前の製品が多くあり、製品毎に成分の配合状況も異なることが分かります。そして、単剤が少ないこと、合剤が多いこと、医療用医薬品ではあまり見かけない成分が少なからずあることに、気付くのではないかと思います。
そのため、どんな効果や副作用があるのか分かりにくいと感じる方も多いかもしれませんが、本書には市販薬の成分一覧表や、スマートフォン等でより充実した情報にアクセスできるQRコード、製薬会社窓口一覧が付いています。市販薬の情報をより詳しく知りたい時などに、是非ともご活用ください。
医療現場では正確な情報を短時間で収集することが必要となる場面が多くあります。本書を皆様の業務の場の傍らに置いていただき、日常的にお役立ていただくことを切に願っております。
2021年3月
株式会社プラメドプラス 代表取締役
平 憲二
目次
【ブランド別インデックス】
【市販薬の成分一覧表】
【製薬会社窓口一覧】
【掲載内容に関する説明】
【市販薬の区分】
【内服薬】
かぜ薬/解熱鎮痛薬/内服肩こり薬/鎮咳去痰薬/鼻炎用内服薬/内服アレルギー用薬/口腔咽喉内服薬/睡眠改善薬/鎮静薬/眠気防止薬/乗物酔い薬/健胃薬/消化薬/制酸薬/H2遮断薬/鎮痙薬/胃腸薬/整腸薬/止瀉薬/便秘薬/貧血用薬/保健薬/女性保健薬/循環器用薬/しみ改善薬/西洋ハーブ/生薬製剤
【外用薬】
外用かぜ薬/解熱坐薬/外用消炎鎮痛薬/鼻炎用点鼻薬/うがい薬/口腔咽喉外用薬/口内炎用薬/口唇用薬/外用歯槽膿漏薬/点眼薬/皮膚用薬/魚の目・たこ・いぼ用薬/水虫たむし薬/便秘坐薬/痔疾用薬/女性用薬/禁煙補助薬/発毛・養毛薬
【漢方製剤】
【販売名索引】
【市販薬の成分一覧表】
【製薬会社窓口一覧】
【掲載内容に関する説明】
【市販薬の区分】
【内服薬】
かぜ薬/解熱鎮痛薬/内服肩こり薬/鎮咳去痰薬/鼻炎用内服薬/内服アレルギー用薬/口腔咽喉内服薬/睡眠改善薬/鎮静薬/眠気防止薬/乗物酔い薬/健胃薬/消化薬/制酸薬/H2遮断薬/鎮痙薬/胃腸薬/整腸薬/止瀉薬/便秘薬/貧血用薬/保健薬/女性保健薬/循環器用薬/しみ改善薬/西洋ハーブ/生薬製剤
【外用薬】
外用かぜ薬/解熱坐薬/外用消炎鎮痛薬/鼻炎用点鼻薬/うがい薬/口腔咽喉外用薬/口内炎用薬/口唇用薬/外用歯槽膿漏薬/点眼薬/皮膚用薬/魚の目・たこ・いぼ用薬/水虫たむし薬/便秘坐薬/痔疾用薬/女性用薬/禁煙補助薬/発毛・養毛薬
【漢方製剤】
【販売名索引】