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カテゴリー: 皮膚科学

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美容のヒフ科学

改訂10版

元東邦大学 教授 安田利顕 著
元東邦大学 客員教授 漆畑 修 改訂

定価

3,300(本体 3,000円 +税10%)


  • A5判  211頁
  • 2021年4月 発行
  • ISBN 978-4-525-78220-7

皮膚は生きている!皮膚について,美容についての正しい知識をもとう.

皮膚について,美容についての知識をわかりやすく学べる一冊.美容皮膚科関係者や美容・理容,エステティシャンの方々にとってバイブル的な教科書が11年ぶりに大改訂.皮膚科外来の場でのスキンケア指導にも最適である.

  • 序文
  • 目次
序文
 本書は半世紀以上前の1965年,故安田利顕先生が,近年の美容皮膚科ブームを見越したかのように,美容や化粧品の世界にも「皮膚科学の目」が必要であることを提唱し,上梓されました.その後,美容皮膚科のバイブルとして読者の支持を得て,版を重ねてきました. 1997年の改訂7版からは,安田先生から直接指導を受けた漆畑が改訂を引き継ぎ,改訂8版(2002年),9版(2010年)と美容皮膚科の発展に合わせた新しい内容に改訂してきました.しかし,前回の改訂から10年が経ち,内容も古くなったため,ほぼすべてを書き換えることにしました.
  本書が「美容皮膚科の入門書」として,美容皮膚科を始めようと考えている医師,美容関連の仕事に携わる美容師および理容師,エステティシャン,ネイリスト,アイリスト,化粧品関係者,そして美容皮膚科に関心のある一般の方々の役に立てば幸いです. 今回の改訂にあたり,専門分野の最新情報でご協力いただいた東京農工大学の西山敏夫名誉教授,佐伯栄養専門学校校長の山大治先生,湘南藤沢形成外科クリニックR総院長の山下理絵先生,コンテス化粧品の高橋祐介様に,心より御礼申し上げます.
 また,今回は一般の方々にも読みやすいように,内容はもちろん,統一のとれた構成と文章へと全面的に書き換えました.これらに多大なご協力をいただきましたヨシモト新企画に,心より御礼申し上げます.最後に,コロナ禍の下,大変な大改訂作業を辛抱強くサポートいただきました南山堂の高見沢恵氏に深謝いたします.

2021年3月
漆畑 修
目次
はじめに
1 美容皮膚科とは
2 美容皮膚科の歴史
 ・1950年代─化粧品トラブルの後始末
 ・1960年代─美容に注目する皮膚科医が登場
 ・1970年代─形成外科の独立が美容への関心を生む
 ・1980年代─エステティックの登場
 ・1990年代─米国皮膚科学会による美容皮膚科重視施策
 ・2000年代─美容皮膚科ブームの到来
 ・2010年代─美容皮膚科の爛熟期
 ・2020年代─患者獲得のための競争の時代?
3 美容皮膚科医療の問題点,今後の課題

Section1 皮膚の知識
1 美しい皮膚
 1.皮膚は生きている
 2.美しい皮膚の条件
2 皮膚の構造
 1.皮膚の表面
 2.表皮
 3.真皮
 4.皮下組織
 5.皮膚の脈管と神経
3 皮膚付属器
 1.脂腺(皮脂腺)
 2.汗腺
 3.毛
4 皮膚の機能
 1.保湿作用
 2.体温調節作用
 3.知覚作用
 4.呼吸作用

Section2 美容のための皮膚の知識
1 美容皮膚科学における角層
 1.角層の厚さ
 2.角層の表面
 3.角層バリアと保湿因子
 4.角層のケア
2 皮脂と皮脂膜
 1.皮脂膜
 2.皮脂膜と美容上の問題
3 皮膚の血液循環
 1.皮膚の血管系
 2.皮膚の血管の働き
 3.血管系を強くするもの
 4.皮膚のマッサージ
 5.赤外線
4 経皮吸収
 1.経皮吸収の経路
 2.油溶性物質
 3.水溶性物質の経皮吸収を強める方法
 4.経皮吸収を目的とする化粧品
5 皮膚の色
 1.皮膚の色を決めるもの
 2.メラニン
 3.皮膚の色の病気
 4.シミの手当てと治療
 5.アザの治療
6 皮膚の衰え(高齢者の皮膚とシワ)
 1.皮膚の衰え
 2.高齢者の皮膚の特徴
 3.皮膚の衰えを招くもの
 4.シワとは
 5.表皮ジワ(乾燥ジワ)は保湿剤で消える
 6.真皮ジワ(小ジワ・大ジワ)の治療とケア
7 皮膚と日光
 1.日光と皮膚
 2.日光と紫外線
 3.日焼け
 4.日焼け後の皮膚
 5.上手な日焼け
 6.サンスクリーン剤(日焼け止め)
 7.皮膚の日光に対する抵抗力を強める方法
 8.日光による皮膚の病気
8 皮膚と汗
 1.発汗の種類
 2.汗の成分
 3.発汗のメカニズムと日射病・熱射病・熱中症
 4.汗と皮膚疾患
 5.汗かき(多汗症)
 6.わきが(腋臭症)
 7.色汗症
 8.汗の対策とケア
9 皮膚の栄養
 1.皮膚の栄養の条件
 2.美容によい食事の条件
 3.栄養と美容
 4.栄養失調と皮膚
 5.美容とビタミン
 6.ビタミンA(脂溶性ビタミン)
 7.ビタミンB群(水溶性ビタミン)
 8.ビタミンC(水溶性ビタミン)
 9.ビタミンD(脂溶性ビタミン)
 10.ビタミンE(脂溶性ビタミン)
 11.食事のとり方
 12.喫煙と皮膚
 13.飲酒と皮膚
10 皮膚と内臓
 1.肝臓
 2.腎臓
 3.胃腸
 4.卵巣
 5.副腎

Section3 スキンケアの科学
1 スキンケア
 1.皮膚を清潔にする(洗浄のスキンケア)
 2.皮膚の表面を整える(保湿のスキンケア)
 3.紫外線から皮膚を守る(遮光のスキンケア)
 4.皮膚の生理活性を高める(賦活のスキンケア)
 5.皮膚に休養を与える(生活ケア)
 6.皮膚に必要な栄養を摂る(栄養ケア)
 7.皮膚の精神衛生に気を配る(ストレスケア)
2 皮膚と洗浄
 1.洗顔
 2.入浴
3 保湿剤
 1.保湿剤の種類と特徴
 2.保湿剤の使い方
4 季節のスキンケア
 1.春先のスキンケア
 2.夏のスキンケア
 3.夏の終わりのスキンケア
 4.秋のスキンケア
 5.冬のスキンケア
 6.生活環境とスキンケア
5 口腔のケア
 1.口内炎
 2.口臭
6 フットケア(足の美容)
 1.足のトラブルの原因
 2.タコとウオノメ
 3.足のトラブル予防
 4.足のスキンケア

Section4 美容のための毛の知識
1 毛の成り立ち
 1.毛の構造
 2.毛の成分
 3.毛の弾力(伸び縮み)
 4.毛と水分
 5.毛の栄養
2 毛の寿命
 1.ヘアサイクル
 2.自然脱毛と毛の再生
 3.毛の成長期
 4.毛の発育速度
3 毛の色
 1.毛とメラニン
 2.白毛(白髪)とは
 3.白毛の成り立ち
 4.その他の毛の色の変化
 5.ヘアカラーリング剤の種類
4 毛とホルモン
 1.性毛
 2.頭髪とホルモン
 3.眉毛とホルモン
5 脱毛症
 1.加齢による脱毛症(老人性脱毛症)
 2.男性型脱毛症
 3.女性の男性型脱毛症
 4.円形脱毛症
 5.トリコチロマニア(抜毛癖)
 6.休止期脱毛症
 7.その他の脱毛症
6 ムダ毛の処理と治療
 1.物理的脱毛
 2.化学的脱毛(脱毛クリーム)
 3.ブリーチ(脱色)
 4.IPL脱毛
 5.レーザー脱毛
7 パーマネントウェーブ(パーマ)
 1.コールドパーマ
 2.デジタルパーマ
 3.パーマによる毛髪および皮膚障害
 4.パーマ施術の注意
8 ヘアケア
 1.洗髪を十分にする
 2.毛に乳化した油を与える
 3.頭皮をよくマッサージする
 4.フケ症

Section5 美容のための爪の知識
1 爪の成り立ち
 1.爪の役割
 2.爪の構造
 3.爪には丈夫な部分と弱い部分がある
2 爪の成長と栄養
 1.爪の成長
 2.爪は死んでいる
 3.爪の栄養
3 爪の病気
 1.爪の色の変化
 2.爪の形の変化
 3.爪郭部の変化

Section6 皮膚疾患と美容
1 敏感肌
 1.敏感肌と敏感肌体質とは
 2.敏感肌の分類
 3.肌荒れ(顔の乾燥肌)
 4.肌荒れスパイラル
 5.肌荒れケアと敏感肌
 6.敏感肌用化粧品
2 脂漏性皮膚炎
 1.脂漏性皮膚炎の症状
 2.脂漏性皮膚炎の発症機序
 3.脂漏性皮膚炎の発症予防
 4.脂漏性皮膚炎の治療
3 接触皮膚炎
 1.刺激性接触皮膚炎の原因──接触毒
 2.アレルギー性接触皮膚炎の原因──感作物質(アレルゲン)
 3.アレルギー性接触皮膚炎の特徴
 4.接触皮膚炎の症状と経過
 5.金属アレルギー
 6.接触皮膚炎の検査
 7.接触皮膚炎の治療
4 アトピー性皮膚炎
 1.アトピー性皮膚炎とは
 2.症状と合併症
 3.誘因・増悪因子
 4.アトピー性皮膚炎の治療
 5.薬物療法
 6.スキンケアと生活指導
5 ニキビ(痤瘡)
 1.ニキビは脂腺性毛包にできる
 2.思春期ニキビと大人ニキビはできる理由が異なる
 3.ニキビの経過と分類
 4.発症機序からみたニキビ治療
 5.ニキビのスキンケア
 6.ニキビの生活指導
6 加齢に伴う皮膚疾患
 1.老人性白斑
 2.老人性色素斑(日光黒子)
 3.老人性疣贅(脂漏性角化症)
 4.老人性血管腫
 5.日光角化症(老人性角化腫)
 6.首いぼ(アクロコルドン,スキンタッグ)
7 皮膚感染症
 1.感染しやすい皮膚感染症
 2.大人では感染しにくい皮膚感染症
 3.ほとんど感染しない皮膚感染症

Section7 美容皮膚科治療の最新知識
 1 レーザー治療
 2 フォトフェイシャル
 3 注入・注射治療(フィラー)
 4 ケミカルピーリング
 5 トレチノイン療法
 6 タラソテラピー(海洋療法)
 7 アロマテラピー(芳香療法)
 8 ハイドロジェンセラピー(水素療法)
 9 医療アートメイク
 10 アピアランスケア

Section8 化粧品の基礎知識
 1 化粧品とは
 2 化粧品の種類
 3 医薬部外品とは
 4 薬用化粧品とは
 5 機能性化粧品とは

Column
 ・表皮基底膜ケア
 ・コラーゲン
 ・「スクアレン」と「スクアラン」について
 ・部位による皮膚の違い
 ・角層バリア機能の測定(TEWL)
 ・目の周りのクマ
 ・リンパの役割
 ・抗シワ化粧品と抗シワ薬用化粧品
 ・いわゆる「雪やけ」
 ・飲む日焼け止め
 ・デオドラント製品
 ・ビタミンC誘導体配合の化粧品
 ・ホルモン補充療法(HRT)
 ・老化防止にはフィトケミカル(ファイトケミカル)
 ・いわゆる「秋口の抜け毛」
 ・足のムレ
 ・カミソリカブレ
 ・VIO脱毛とエチケット脱毛
 ・まつ毛エクステとまつ毛パーマ
 ・敏感肌(肌荒れ)のスキンケア
 ・皮膚炎(湿疹)の症状と経過
 ・花粉皮膚炎
 ・プロアクティブ療法

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