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カテゴリー: 臨床薬学

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Rp.+レシピプラス特別編集

速解! 調剤報酬2022-23

1版

オフィス シリウス 山口路子 著

定価

2,420(本体 2,200円 +税10%)


  • B5判  149頁
  • 2023年3月 発行
  • ISBN 978-4-525-78881-0

2022年度調剤報酬改定対応 レセプト業務の強い味方!

2年ごとの調剤報酬改定にあわせて発刊している,Rp.+レシピプラス特別編集「速解! 調剤報酬」の最新版.令和4年12月までに通知された調剤報酬改定のポイントを整理し,薬学管理料を中心に算定要件および算定までのプロセスを解説しました.保険請求業務に就くうえで整理しておきたい保険用語集も充実.

  • 序文
  • 目次
  • 書評
序文
 令和4年の調剤報酬改定は,「対物評価」から「対人評価」へと評価点数が切り替わっています.この傾向は数年前から少しずつ評価点数の体系で予測できたことと思います.医療DXに伴う処方箋の取扱いも突然施行されたのではなく,インターネットを活用した即時性のある副作用情報を収集する手段として活用してきた基礎のうえに構築されていると考えます.「数える」,「計る」,「こなす」という仕事は計数調剤であり,経営的効率が重視されてきた初期の医薬分業の古き姿であったかもしれません.その頃は,医師の交付する処方箋に疑義を挟むことさえはばかられた時代でもありました.当代の医師は,チーム医療を学んだ世代が中堅となり,薬学領域から提言できる薬剤師は手を携えるべき存在だと感じているのではないかと思います.
 「対人評価」とは,医学・薬学領域の学識に基づいて「考える」,「評価する」,「提案する」という業務です.一見,非効率な仕事のように見えますが,後々結実する薬物療法を作り上げることは医師にとって,患者にとってよい医療をもたらすプロセスだと思います.たとえば,効率的かつ正確に服薬させるには「一包化調剤」は有効かもしれません.一方,認知機能が保たれている患者が,面倒だからと一包化された包みの封を切って口に入れる行為だけに終始しているのであれば,服薬指導はどこに行き着くのでしょう? 患者自身の薬物療法に対する薬識を薬剤師が導き,医療に患者を参画させる方が効果的な薬物療法に結びつくのではと考えたことはありますか? 患者の生活環境や習慣の特性を踏まえた服薬指導は,画一的な「服薬指導のようなもの」とは異なるでしょう.「テーラーメード医療」,「患者指向の服薬指導」など,かつて薬剤師の周囲に舞っていた言葉は朽ち果てたのでしょうか? 霏々として降る情報から「あなたの患者」に最適な情報を「考えて」選び取り,活かす役割をもう一度見つめ直してください.
 薬学管理料に重点が置かれた今回の改定は,保険薬局の薬剤師にとって,アセスメントできる基礎力が試され,飛躍できる契機となる改定だと思います.薬剤師の潮目が変わったこの時代において,対価を得るには相応の努力を求められます.本書で知識を整理し,実りある業務のためにお役立ていただければ幸いです.

2023年 新春
オフィスシリウス 山口 路子
目次
本書の使い方

第1章 処方箋の取扱い方法
 オンライン資格確認
 リフィル処方箋
 新型コロナウイルス感染症の感染拡大による対応

第2章 調剤報酬
調剤技術料
 調剤技術料の改定
 連携強化加算
薬学管理料
 調剤管理料1・2
 服薬管理指導料
 かかりつけ薬剤師指導料/かかりつけ薬剤師包括管理料
 外来服薬支援料1
 外来服薬支援料2
 服用薬剤調整支援料1・2
 服薬情報等提供料1・2・3
 重複投薬・相互作用等防止加算/在宅患者重複投薬・相互作用等防止管理料
 調剤管理加算
 医療情報・システム基盤整備体制充実加算1・2
 麻薬管理指導加算(外来・在宅)
 特定薬剤管理指導加算1
 特定薬剤管理指導加算2
 乳幼児服薬指導加算
 小児特定加算
 吸入薬指導加算
 調剤後薬剤管理指導加算

第3章 在宅患者訪問薬剤管理
 在宅患者訪問薬剤管理指導料/在宅患者オンライン薬剤管理指導料
 在宅協力薬局と距離制限
 在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料1・2/在宅患者緊急オンライン薬剤管理指導料
 在宅患者緊急時等共同指導料
 経管投薬支援料
 退院時共同指導料
 在宅患者医療用麻薬持続注射療法加算
 在宅中心静脈栄養法加算

参考 介護報酬
 居宅療養管理指導費/介護予防居宅療養管理指導費/麻薬管理指導加算
 特別地域加算/中山間地域等小規模事業所加算/中山間地域等居住者サービス提供加算

保険用語集

索引
書評
リマインド保険薬局薬剤師としての業務と調剤報酬請求のポイント

井筒隆宏(株式会社東北調剤 代表取締役)

 最近は,業務分担から処方せんのレセコン入力を事務任せとする薬剤師が少なくない.しかし,調剤報酬明細書(レセプト)作成の最終責任者は管理薬剤師であり,個別指導で不適切な請求を指摘され,保険薬剤師の資格停止処分を受ける事例もある.日頃より保険調剤点数の成り立ちを理解するとともに,レセプト請求を担保するために調剤行為,服薬指導,患者指導報告などについて書面としていかに残すかが肝心である.
 本書は,レセプトについて返へん戻れいや査定の連絡書を受け取った際,なぜそのような結果に至ったかの原因究明のヒントや,日常の保険薬局業務から,保険点数関連用語,患者へのアセスメント方法,薬歴記載重点項目,レセプト記載要項,介護保険報酬などについて,筆者の体験事例を盛り込み,理解しやすいように解説した保険薬局薬剤師必見の一冊である.保険薬剤師の実用的業務指針として大いに役に立つことを確信し,推薦する.
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