ブックタイトルがんと免疫の研究Update

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概要

がんと免疫の研究Update

18.抗体療法(免疫チェックポイント阻害療法)15318図18-2 抗PD-1 抗体と抗CTLA-4 抗体のおもな作用機序末 梢腫瘍局所? CTLA-4シグナルなし? PD-1-PD-L1経路シグナルなし? 活性化後疲弊したT細胞表面上にCTLA-4 が発現して,CTLA-4シグナルON? 活性化後疲弊したT細胞表面上にPD-1が発現して,PD-1-PD-L1経路シグナルON   T細胞にブレーキ作動? 抗CTLA-4抗体によってCTLA-4 シグナル解除? 抗PD-1抗体によってPD-1-PD-L1経路シグナル解除   T細胞のブレーキ解除抗PD-1抗体抗原提示細胞 T細胞 T細胞PD-L1 PD-L1MHC-抗原(ペプチド)MHC-抗原MHC-抗原TCRTCRTCRTCRTCR活性化活性化活性化CD28T細胞活性がん細胞攻撃T細胞活性OFF がん細胞攻撃OFFT細胞活性がん細胞攻撃MHC-抗原MHC-抗原MHC-抗原攻撃攻撃PD-1PD-1PD-1がん細胞CTLA-4抗PD-L1抗体 抗PD-1抗体 抗PD-L1抗体抗CTLA-4抗体B7CD28PD-L1PD-L1PD-L1B7B7CD28CTLA-4 CTLA-4TCRPD-1PD-L1TCR:T細胞受容体,MHC:主要組織適合遺伝子複合体薬 剤抗体型抗CTLA-4抗体イピリムマブIgG1κ(完全ヒト化),ADCC活性ありトレメリムマブIgG2(ヒト化)抗PD-1抗体ニボルマブEngineered IgG4(完全ヒト化)ペンブロリズマブ(MK-3475) IgG4κ(ヒト化)AMP-224 IgG-PD-L2融合(ヒト化Fc)ピディリズマブ(CT-011) IgG1κ(ヒト化)抗PD-L1抗体BMS-936559(MDX-1105) IgG4(完全ヒト化)アテゾリズマブ(MPDL3280A) Engineered IgG1κ(ヒト化)MEDI 4736 Engineered IgG1κ(ヒト化)アベルマブ(MSB0010718C) IgG1(完全ヒト化),強いADCC活性ありADCC:抗体依存性細胞傷害.表18-1 おもな免疫チェックポイント阻害剤regulatory T cell(Treg)を抑制する機能があることが示唆されている2 , 3)(図18 -3). 前臨床研究に基づいて,抗CTLA-4抗体として,イピリムマブ4 , 5)およびトレメリムマブ6)が臨床開発された.また,マウスモデルでの検証や臨床試験登録患者での解析から,抗