ブックタイトル検死ハンドブック 改訂3版

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概要

検死ハンドブック 改訂3版

死体検案の対象は死体であるので,死を確認してはじめて死後の法的手続きが開始される.したがって,死の診断学thanatology は死体検案の基本的事項である.A.内容と重要性1 .臨床領域での問題終末期医療と生命倫理の問題が中心である.1) ホスピス,生命の質(QOL),尊厳死,安楽死など2) 災害医学におけるトリアージ2 .死体検案に関する主な問題1) 死とは何か(死の概念,定義,判定)2) 死亡の原因は何か(死因の診断)3) いつ死亡したか(死亡時刻の推定)4) 死因の種類は何か(自他殺,事故死の別)B.死の判定死体検案の対象は死体であるので,その第一歩は死の確認である.ここでいう死とは個体の死(個体死)をいう.個体死の判定,宣告は医師しかできない.・警察署から異状死体の死亡の確認を依頼された医師はできる限り協力する.1 .個体死について個体の生命現象に不可欠な酸素を体外から摂取し,全身へ分配することは,心,肺および脳の機能が有機的に統合されてはじめて可能となる(生命の環,図2-1).31死の診断学Chapter 2