ブックタイトル検死ハンドブック 改訂3版

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概要

検死ハンドブック 改訂3版

4 .身長の推定四肢長骨の長さ(主に最大長,全長)を用いた身長推定式によって概算される.・白骨死体と同じ人種の身長推定式を用いる.・身長を構成している下肢骨の長さに基づく身長推定式のほうが正確である.・複数の異なった身長推定式で得られた結果の平均値を用いることは避ける.・時代によって日本人の体格も変化している.年齢,性別,白骨化,体の状態などを十分に考慮する.・身長推定式によって,また骨によって計測点が異なるので注意する(図3-56).a.安藤の係数(表3-69)1) 広く用いられているが,大正12年に発表され,対象とした平均身長は現代の日本人より約10 cm低い.2) 四肢長骨の身長に対する比例係数を意味する.b.藤井の身長推定式(表3-70,71)1) 回帰直線から身長推定式を作成している.2) 現在最も広く用いられている.3) 対象例の平均身長(昭和35年)は現代の日本人の平均身長より約10 cm 低い.c.工藤の身長推定式(昭和42年)推定身長=大腿骨長×2.5+56推定身長=脛骨長×3.3+47大腿骨長:大転子上端から外側顆下端までの距離脛骨長:最大長・回帰直線によって身長推定式を作成したもの.282〃41?5021?22歳骨端部 骨幹部 骨髄腔上端〃 骨端線に接近 (不明瞭化)粗鬆化 〃〃51?6075<表3-68.上腕骨骨梁の年齢的変化〃〃 特徴的構造なし放射状構造の消失31?4061?74〃 〃 〃 (弱い)〃 〃 (不連続)23?25放射状骨梁 微細網目状 外科頸以下〃 〃 〃 (さらに弱い)26?30柱状構造 外科頸に達する骨端線に達する