ブックタイトル認知症診療に役立つ77のQ&A
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認知症診療に役立つ77のQ&A
64家 族より家 族より アルツハイマー型認知症では,高度に進展するまで運動障害を認めないことから,介護認定で実情にそぐわない判定を受けることが少なくない.要介護2から要介護1 に下げられても,それほど大きな支障はないかもしれないが,要介護1 から要支援1 あるいは2 に下げられると,利用できるサービスが大幅に減少するため,在宅での介護に多大な支障をきたすことになる.原則は介護認定の再申請 介護認定審査会から下された判定は覆ることはないので,原則は介護認定の再申請(変更申請)を家族に勧める.家族によっては,1 度判定が下されると半年あるいは1 年は申請ができないと思い込んでいることもあるので,変更申請が可能なことを伝えるようにしたい.なぜ介護認定が下げられたのか,考えられる理由を家族に説明する 筆者の外来でも介護認定を現状から下げられる事例をしばしば経験する.介護認定が適切に下されない原因の多くは,心身の状態を評価するために患者さん宅を訪れる調査員の能力あるいは質の問題が関係しているように思われる.調査員が評価に時間をかけずに適当に済ませたり,患者さんの訴えとは別に家族がアルツハイマー型認知症では,首から下の症状に乏しいことや患者さんに病識がないことから,介護認定でしばしば不適切な認定を受ける.一度下された判定は覆らないので,介護認定の変更申請を家族に勧める.AQ 29介護認定で要介護1から要支援2に下がり,デイサービスの利用回数を減らさないといけなくなりました,どうしたらよいでしょうか?(患者さん:84歳,女性)