ブックタイトル認知症診療に役立つ77のQ&A
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認知症診療に役立つ77のQ&A
94 認知症介護では,すぐには解決できないことを相談されることが少なくない.たとえば,独居認知症患者さんで在宅生活が困難なことから介護施設に入所させたいが空きがない,あるいは家族と一緒に暮らしている患者さんの認知症が進み適切な施設に入所させたいがすぐに入所することができないと相談を受けることがある.このようなとき,長期的方針を家族に考えてもらうとともに,短期的方針も同時に家族に提示することが重要である.後者として,この1 ~ 2 ヵ月間をどうするかを家族に指導するのである.短期入所を繰り返しながら長期入所に繋げる 在宅生活の継続に限界がみられ,かつ介護家族の精神的・身体的な負担が大きいときには短期入所を繰り返すことによって長期入所に繋げる指導が有効である.具体的には,入所可能な介護老人保健施設(老健)への短期入所や,ショートステイの利用などを勧めるとよい.ショートステイは,最長連続で2週間しか利用できないことが多い.規定の入所期間が過ぎたら一時自宅に退所し,その後,再度ショートステイを利用するよう指導する.患者さんが入所を嫌がるとき 患者さんをしかるべき介護施設に入所させたほうがよいとアドバイスしても,長期的に入所が可能な施設を探すのは難しいことが多い.しかし,介護家族は患者さんを在宅で介護することに限界を感じているのであり,なんらかの対策を考えるようにすべきである.長期的方針と短期的方針に分けて指導する.Aかかりつけ医よりかかりつけ医よりQ 43在宅生活は限界と考えられるが,すぐに施設入所ができない場合の対応を教えてください