ブックタイトル先生，漢方を鍼灸を試してみたいんですけど……

概要

先生，漢方を鍼灸を試してみたいんですけど……

156外来診療のケース51歳，女性，主婦．［主　訴］咳・痰，咽頭違和感［現病歴］最初に咳嗽とめまいがしたのは長男妊娠時と出産後．そのときから夫（医師）に「医学的に問題ない」と責められるようになっている．ここ20 年で5 回ほど感染後咳嗽を繰り返し，2010 年10 月?11 月頃にこじらせて咳がとまらないが検査上異常がなく，アトピー咳嗽といわれた．翌年4 月に喀出できない痰が絡むようになり，歯医者でも口を開けていられない状態を繰り返している．咳き込んだ後や痰があるときに，ただれたような違和感あり（咽頭痛はなし），鼻汁・鼻づまりも2 年くらい前からある．［既往症］急性胃炎（10歳時，現在問題なし），扁桃腺切除（18歳時）．［内服薬］● アムロジピン（アムロジンR），プランルカスト（オノンR），フェキソフェナジン（アレグラR）● 漢方：六ろく味み丸がん （トイレが近いので薬局で購入，必要時のみ内服）．● 以下適宜使用：プレドニゾロン（プレドニンR）20 mg，ラベプラゾール（パリエットR），ブデソニド（パルミコートR）● め まい時使用：トフィソパム（グランダキシンR），ベタヒスチン（メリスロンR），ブロチゾラム（レンドルミンR）● ア レルギー時使用：レボフロキサシン（クラビットR），ミノサイクリン（ミノマイシンR，めまい出現時）????東洋医学ではこう考える！症例カンファレンスで学ぶ漢方診療沖山明彦 （鉄砲洲診療所）長瀬眞彦 （吉祥寺中医クリニック）今藤誠俊 （ 日本医療福祉生協連合会 家庭医療学開発センター（CFMD）／根津診療所）外来診療症例プレゼンター樫尾明彦 （ 日本医療福祉生協連合会 家庭医療学開発センター（CFMD）／和田堀診療所）訪問診療症例プレゼンターご討論者症例カンファレンス