ブックタイトル危険なサインの謎を解く
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危険なサインの謎を解く
10 以下に4つのケースシナリオを提示する.いずれも研修医が遭遇した簡単な状況説明と,研修医が目にした患者のイラストで構成されている.イラストにある患者の全体イメージ(顔や全身の印象)から危険なサインを察知できるだろうか?そして,それを具体的に説明できるだろうか?各シナリオで捉えるべき危険なサインは第Ⅵ章(p.79)で詳しく解説する.ケースシナリオ1病棟で…76 歳の女性.発熱と強い倦怠感のため救急外来を受診し,経過観察と検査の目的で夜間に入院となった.入院時に病棟担当の研修医が会ったときは,倦怠感のため「おっくう」な様子だったが,会話はできた.今朝,同研修医がベッドサイドに行ったところ,目は覚ましているがボーっとしている.