ブックタイトルポリファーマシー見直しのための医師・薬剤師連携ガイド

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概要

ポリファーマシー見直しのための医師・薬剤師連携ガイド

114入院患者の82歳,女性尿路感染症により入院した.息子(61 歳)と同居していた.脳梗塞による歩行困難があり,転倒のおそれがある.息子の仕事が忙しく,退院後は介護困難も心配され,介護環境整備のために入院が長期化しそうである.入院中は,収縮期血圧110?120 mmHg で,HbA1c 7. 1%であった.改訂長谷川式簡易知能評価スケール22 点と認知機能は低下しており,食事・服薬の自己管理は不十分な状態.◆ 併存疾患陳旧性脳梗塞による軽度右片麻痺,高血圧,糖尿病,便秘,不眠◆ その他の情報認知機能:MMSE 21点処方薬剤・カンデサルタン錠(8 mg) 1錠 分1 朝食後・アムロジピン錠(5 mg) 1錠 分1 朝食後・ドキサゾシン錠(0. 5 mg) 1錠 分1 就寝前・レバミピド錠(100 mg) 3錠 分3 毎食後・ラベプラゾール錠(10 mg) 1錠 分1 就寝前・クロピドグレル錠(75 mg) 1錠 分1 朝食後・インスリングラルギン注 1日1回(8 単位) 就寝前・メトホルミン錠(250 mg) 3錠 分3 毎食後・トリアゾラム錠(0. 25 mg) 1錠 分1 就寝前・センノシド錠(12 mg) 1錠 分1 就寝前事例問題点の本● 生活習慣病治療薬の多剤服用.● 残薬が多く,服薬アドヒアランスが低い可能性.● ふらつきや低血糖など,薬物有害事象に対する懸念.上記の症例に対し,医師はどうすればよいか思案をしています.どうも自宅に残薬が多かったことがわかりました.医師と薬剤師はどのように対応し連携すればよいでしょうか.事例症例3介護環境不良による退院困難事例関連するQ:Q8(p.39),Q10(p.43),Q18(p.59),Q24(p.72),Q26(p.76),Q28(p.80)