ブックタイトル多職種で取り組む食支援
- ページ
- 2/10
このページは 多職種で取り組む食支援 の電子ブックに掲載されている2ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 多職種で取り組む食支援 の電子ブックに掲載されている2ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
多職種で取り組む食支援
2はじめに 誤嚥性肺炎の入院患者では,ベッド上安静,禁食,水電解質輸液(維持液)のみの静脈栄養といった医療行為が盲目的に行われることが多い.しかし,これらはいずれも医原性サルコペニアの原因であり,摂食嚥下障害や寝たきり患者をつくってしまう要因である.十分な評価と必要性の判断なしに,とりあえずベッド上安静,禁食,水電解質輸液(たとえば,維持液を1日1,500mLで,258kcal,アミノ酸と脂肪は0g)を行った場合,病院が摂食嚥下障害や寝たきり患者をつくったといっても過言ではない.実際,急性期病院はサルコペニア製造工場の一面がある.本項ではプライマリ・ケアの現場で摂食嚥下障害や寝たきり患者をつくらないために必要なリハビリテーション(以下,リハ)栄養の知識について解説する.リハ栄養Ⅰ リハ栄養とは,国際生活機能分類(ICF)(図Ⅰ-1-1)による全人的評価と栄養障害・サルコペニア・栄養素摂取の過不足の有無と原因の評価,診断,ゴール設定を行ったうえで,障害者やフレイル高齢者の栄養状態・サルコペニア・栄養素摂取・フレイルを改善し,機能・活動・参加,摂食機能消化機能同化機能体重維持機能全般的代謝機能健康状態health心身機能,身体構造body functions,body structures活 動activities参 加participation環境因子environmental factors個人因子personal factors栄養評価を含む図Ⅰ-1-1 国際生活機能分類(ICF)すべての医療職が知っておくべき基礎知識プライマリ・ケアにこそ必要なリハ栄養の知識─ リハなくして総合診療なし!─1