ブックタイトル在宅医療 臨床入門 改訂2版
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在宅医療 臨床入門 改訂2版
在宅医療の導入第章115の対応が労力がかかるという印象である.第二の群は,極言すれば,個人の性格や生活スタイルが病院運営の論理と「合わなかっただけ」である.自宅ではそのような制約がないため,第二の群の方々に対しては,普通に診療を続けながら信頼関係を蓄積していけばよい.一方,第一の群は,通常,医療従事者そのものにネガティブな感情を持っているのであり,その修復作業が必要という意味で,私たちの労力は並大抵ではない.一言でいえば,その対応は「対話をしっかりしていく」ことに尽きるといえる.4 訪問時の一般的な留意点A.服装について白衣を着用するかどうかはどちらでもよい.ただし,医療処置を行なう場合には白衣着用がよい.白衣を着ない場合でも,医師は比較的フォーマルな服装が望ましく,T シャツ着用やサンダル履きなどは望ましくないと考えている.B.自宅に入る際自宅に入る際,チャイムを鳴らすにあたり,せかすように何度も鳴らすことは好ましくない.特に介護者や本人が高齢な場合,屋内にいても玄関に到達するまでに(1 ?2 分程度)時間を要することもあり,トイレ・浴室などにいることもあることを配慮する.家族は不在だが玄関があいている場合に,患家に上がってよいかどうかは微妙である.診療を繰り返すなかで,患者・家族との信頼関係ができ,本人や家族の出迎えや応答がなくても「医師が上がってよい」合意ができていればよいが,そうでない場合には避けたほうがよい.むろん,容体が特別に悪いことが予測される場合はその限りではない.