ブックタイトル在宅医療 臨床入門 改訂2版

ページ
7/8

このページは 在宅医療 臨床入門 改訂2版 の電子ブックに掲載されている7ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

在宅医療 臨床入門 改訂2版

24時間対応第章775夜間(18:00 ?9:00)臨時往診回数は,月平均8.9 回で,常勤医師一人当たり2.2 回であった.あおぞら診療所(新松戸)での夜間臨時往診回数は,月平均8.7 回で,常勤医師一人当たり2.2 回であった(表7-1).実際には,夜間の患者からの臨時の電話があっても,電話対応で乗り切れるものも少なくない.私たちの経験では,夜間にかかる電話のうち,85%については医師あるいは看護師の訪問を必要とせず,電話だけで対応可能である.調査期間における両院の在宅患者数はそれぞれ220 ?240 名で推移した.したがって,患者約100 人に対して月あたり夜間医師呼出回数は3.6?4.1 回と考えられた.以上から,あおぞら診療所と同等の重症度の患者を在宅医療で診療する場合,在宅患者数と夜間臨時往診回数の予測を行うと,おおむね表7-2 のような結果となる.あおぞら診療所と同等の重症度の在宅患者を診療する場合であっても,在宅患者の受持ち数が20 名程度であれば,月1 回以下の呼び出し回数になると推測可能である.次に,2011 年7 月?2012 年6 月のいらはら診療所での夜間の相談・表7-1.あおぞら診療所における医師の夜間(18:00 ?9:00)呼び出し夜間臨時往診回数月平均常勤医師一人当たりあおぞら診療所上本郷8.9 回2.2 回あおぞら診療所新松戸8.7 回2.2 回(2007 年4 月?2008 年3 月)表7-2.在宅患者数と夜間臨時往診回数の予測在宅患者数月間の呼出回数予測100 人 50 人 20 人 10 人3 ?4 回2 回以下1 回以下0.5 回以下(年6 回以下)