ブックタイトル骨・関節疾患の在宅医療
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骨・関節疾患の在宅医療
14918.関節内注射射針を使用する場合でも刺入部位の局所麻酔は通常は不要である.関節内注射をする際,無菌の手袋を使用するか,使用しない場合は術者の手指を消毒用アルコール綿で十分消毒する.湿布や軟膏などが刺入部に使われている場合,まずガーゼや消毒用アルコール綿で刺入部を十分に清拭し付着物を除去する.刺入部に皮膚炎,化膿創がある場合,関節内注射は控える.注射針抜去後はただちに酒精綿で皮膚消毒を行い,止血を確認したうえ,簡易テープで刺入部を被覆する.特に抗血栓薬や抗凝固薬を服用している場合,止血には注意を払う.関節内注射の当日の入浴は控えるように患者に伝える.1.部位別関節内注射在宅診療で行うことの多い膝,肩,手,足など代表的な関節内注射について述べる.その他の関節内注射については成書を参照していただきたい.a.膝関節内注射(図18-2)患者を仰臥位にし,膝を15 度から20 度の屈曲位(枕などを後膝部に入れる)とする.膝関節外側からの刺入が一般的である.左示指および左中指で膝蓋骨を外側に押し,膝蓋骨下の関節腔を広げる.膝蓋大腿関節裂隙に注射筒を付けた注射針を水平に刺入し,膝蓋骨上縁に沿って注射針を進める.刺入時抵抗があれば注射針を上または下にずらして針を進めるようにする1,2).薬剤投与の図18-1.関節内注射に必要な材料と薬剤