ブックタイトル骨・関節疾患の在宅医療
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骨・関節疾患の在宅医療
150各論(手技)みを行う場合22G または23G の注射針を使用する.変形性膝関節症による関節痛がある場合,ヒアルロン酸製剤(アルツRなど)と水溶性ステロイド(リンデロンR 2mg など)を同時に注入する.関節内に注射針が的確に入っていれば抵抗なく薬剤が注入できる.関節痛が強い場合には1%キシロカイン3mL を前もって注入することもある.水腫を認める場合,20mL 注射筒に18G の注射針を付け穿刺を行う.膝関節を左手で圧迫しながら吸引し十分に排液を行う.治療目的の場合,排液後前記と同様の薬剤を注入する.感染症や結晶誘発性関節炎が疑われる場合,採取した関節液を滅菌試験管に移し検査に提出する.b.肩関節内注射(図18-3)肩関節刺入法には前方と後方刺入法があるが,後方刺入法について述べる.患者を座位にし,患側上肢を下垂してもらう.この状態で肩峰角より約2cm下方で刺入,烏口突起に向け注射針を進める.注射針が上腕骨骨頭に当たり抵抗を感じる場合は,刺入方向を内側上方に向け針を滑らせる3,4).肩関節周囲炎による関節痛ある場合,ヒアルロン酸製剤と水溶性ステロイド薬を注入する.石灰沈着性腱板炎では激烈な関節痛を起こすが,1%キシロカイン3mL とステロイド薬(リンデロンR 2mg)の注入で数時間以内に痛みは劇的に改善する.c.手関節内注射(図18-4)まず患者に手指を広げてもらうと刺入部位が確認しやすくなる.手関節背側で長母指伸筋腱と総指伸筋腱の間,Lister 結節より遠位で陥凹(月状骨と橈骨図18-2.膝関節内注射①膝蓋骨上縁,②穿刺部