ブックタイトル小児の訪問診療も始めるための31のポイント

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概要

小児の訪問診療も始めるための31のポイント

148保険が利用できるD さんから,生後6 か月で介護保険の使えないA ちゃんまで,年齢をさかのぼる形で,4 つのケースをみながら,制度利用の仕方や配慮すべき点などを具体的に考えてみたい(図19-4).(1)D さん80 歳の場合65 歳を過ぎているD さんは要介護認定を受けることで,介護保険によるサービスを受けることができる.また,介護保険では介護支援専門員(ケアマネジャー)が医療系サービスも介護系サービスも一括してマネジメントする.今までの暮らし方を尊重しつつ,残された時間をどのようにして穏やかに過ごしていくかが支援のテーマとなる.家族が支えてきた暮らしの部分にゆっくり介入しながら,これから訪れる介護や看護の必要性に備えるための相談である.したがって当初は医療系サービスの訪問診療は月に2 回,訪問看護も週に1 ~ 2 回の利用になる.一方,家事や介護を提供する訪問介護は,家族の介護負担軽減の目的もあり比較的厚いサービス量となる.なお,平常時は健康を保つ目的で介護保険による訪問看護となるが,点総合支援法(福祉系サービス・医療系サービス)健康保険法(病院・訪問診療・訪問看護)介護保険法(医療系サービス)40歳0歳0歳0歳65歳介護保険法(福祉系サービス)介護保険法(福祉系サービス)Aちゃん6か月Cさん45歳 Dさん80歳Bさん30歳教育(学校)児童福祉法(福祉系サービス+医療系サービス) 18歳■相談支援専門員(指定障害児相談支援事業者,0~18歳未満)■相談支援専門員(指定特定相談支援事業者,18歳~)■介護支援専門員(ケアマネジャー)介護保険法(医療系サービス)図19-4 各種支援および調整のキーパーソン