ブックタイトル神経診察の極意
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神経診察の極意
ができる.本書は随所に廣瀬神経学の特色が溢れている.枚挙に暇はないが,赤ガラス試験,眼振とその検査法・解釈,不随意運動,小脳における機能局在,false localizing signs,筋強剛の増強法など,類書にはみられない詳しい解説がなされている.また「一口メモ」や「極意」に取り上げられた項目は,いずれもポイントが簡潔にまとめられている.一方,わが国でよく用いられてきた上肢Barre徴候やMann試験などの用語の是非についても,オリジナル文献に遡って適切な解説がある.本書は,これから神経内科専門医試験を受験する際に,神経学的診察法についての知識を改めて整理するのに極めて有用である.臨床神経学のもう一歩先の地平を目指す次世代の皆さんに,本書を強く推薦する.2018年1 月新潟大学名誉教授西澤 正豊