ブックタイトルエキスパートはここを見る心電図読み方の極意
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エキスパートはここを見る心電図読み方の極意
9711.上室期外収縮から起源を推定するはじめに? 上室期外収縮は頻度の高い疾患である.有症候性の上室期外収縮や,心房細動のトリガーとなる上室期外収縮に対して,カテーテルアブレーションによる治療介入を検討する際には,その心房波(P’波)の極性から上室期外収縮の起源を推定することがきわめて重要となる.上室期外収縮の起源を推定するためには,右心房と左心房の解剖学的な位置関係ならびに上室期外収縮の好発部位を理解し,好発部位における特徴的な心電図の成因を理解することが不可欠となる.基本調律のP波の成因を考える? 上室期外収縮の起源を P’波から推定するためには,右心房と左心房の解剖学的な位置関係および右心房と左心房間の伝導様式,ならびに基本調律(洞調律)の心房波(P 波)の成因を理解することが必要である.? 胸郭内において,左心房と右心房は左右の位置関係ではなく,左心房は右心房の左背側に位置している(図11 - 1).洞結節から生じた興奮は,おもにバッハマン束(Bachmann 束)とよばれる右心耳と左心耳の基根を横走する筋束,もしくは冠静脈洞を介して,左心房にA上室期外収縮から起源を推定するY N11上大静脈右心房左心房右心耳二相性(+/ー)洞結節左心耳肺静脈ⅠⅢ ⅡaⅤLaⅤFaⅤRⅤ1Ⅴ3 Ⅴ2 Ⅴ4Ⅴ5Ⅴ6(A)正面像(B)胸隔の横断像Ⅴ1 Ⅴ2Ⅴ3Ⅴ4 Ⅴ5 Ⅴ6胸骨図11 - 1 胸郭内における右心房ならびに左心房および体表 12 誘導心電図における各誘導との関連を表したシェーマ