ブックタイトルトラベル&グローバルメディスン
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トラベル&グローバルメディスン
4 海外渡航831) 糖尿病患者が搭乗する場合(12?A 参照)2) 常備薬および定期的に服用している薬について 預けた荷物が必ず目的地に到着するとは限らない.そのため薬は必ず滞在日数以上に余分に持ち,2 つ以上に分け機内で内服する分と余分な薬を機内へ持ち込む手荷物に入れておくことを勧める.薬を機内に持ち込む際や入国時には,保安検査や税関を通過するために医師の英文処方箋(証明書)や英文診断書(国際線の場合は英文の処方箋や診断書)を用意しておくとよい(コラム5 参照).3) 妊婦が搭乗の際に注意すること(12?D 参照)4) 酸素ボンベ・CPAP*の機内での使用について 医療用の酸素ボンベは基準を満たしていれば,機内に持ち込めることが多いが,米国発着路線は米国の法律で禁止されている.多くの航空会社は搭乗日を含め14 日以内に発行された所定の診断書を要求している.酸素ボンベの持ち込み・貸し出しともに提示期限があるので,各社に確認しなければならない.日本の航空会社では高圧ガス保安法による容器耐用証明済みで高さ70 cm 直径10 cm 程度のものを1 本までとなっており,そのほかの基準や酸素ボトル証明書持参などの条件を満たす必要がある.航空券購入時に各航空会社に問い合わせたほうがいい. CPAP を機内で使用する際も,メーカー名・製品名などを航空会社に航空券の予約時に確認する必要がある.* CPAP:Continuous Positive Airway Pressure 持続的気道陽圧療法禁忌・6 週間以内に心筋梗塞の症状があった人・2 週間以内に心臓の冠動脈バイパス手術を受けた人・不安定狭心症・うっ血性心不全・高血圧症があり未治療である・2 週間以内に脳血管障害があった人・未治療の心室性または上室性頻拍・Eisenmenger 症候群・重度の心臓弁膜症また以下の疾患の既往歴があり,未治療・コントロール不良である場合・てんかん発作・糖尿病・精神疾患・慢性疾患の急性増悪表4?H?1 米国航空宇宙医学会(AsMA)が定める基礎疾患を有する航空機搭乗