ブックタイトルAGP活用 インスリン治療 高血糖 低血糖を見逃さない

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概要

AGP活用 インスリン治療 高血糖 低血糖を見逃さない

4.食後の血糖上昇の背景を探る27ステップ① 低血糖に着目する!この患者さんは,営業職の会社員です.それをふまえてAGP を見ていきましょう.さてステップ① 低血糖はどうでしょうか.夜間の2?4時前後A,20?22時前後B で10%線が70 mg/dLに近いところを推移していますが,ほぼ気にしなくていいレベルだと思います.この患者さんの持効型溶解インスリン(以下,持効型インスリン)に関して評価し,どのような調整が必要か示してください.50%線の推移をみてみますと,就寝中はほぼ平たん,そして朝食前,昼食前,夕食前の血糖値は120 ?130 mg/dL 前後で,平たんに推移しています.そして,夕食後の血糖値の50%線も同様に推移していますので,基礎インスリンとして1 日1 回投与されている持効型インスリンは,このままでよいと思います.158 139 128 142 180 140 132 170 164 142 126 150147A B■:25~75 パーセンタイル,■:10~90 パーセンタイル,  :50 パーセンタイル(中央値)時 刻〔時〕平均血糖値/時〔mg/dL〕血糖値〔mg/dL〕18070血糖管理目標0100200300平均血糖値/日〔mg/dL〕00:00 02:00 04:00 06:00 08:00 10:00 12:00 14:00 16:00 18:00 20:00 22:00 00:00図4 - 2 本症例の低血糖の推移