ブックタイトル肺動脈形成術PTPABPA実践ガイド
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肺動脈形成術PTPABPA実践ガイド
46第2 章 PTPA の実践─ 手順・コツとトラブル対処─右A4, A5Judkins 右型で多くの場合は治療可能であるが,主肺動脈本幹?右肺動脈主幹部がかなり拡張している場合など,区域枝にガイディングカテーテルのカーブが届かずエンゲージできない場合がある.その際は,曲がりの強いJudkins 左型もしくはmultipurpose 型を使用することもある.図2 ガイディングカテーテルの右肺動脈区域枝の選択方法a:右A1, A3 の選択.上葉枝にエンゲージ後,LAO 30°でA1 とA3 をしっかり分離することが重要である.上方へ向かう血管がA1,前方へ向かう血管がA3 である.A1 にエンゲージ後,A3 を選択するときに反時計方向回転をかける.b:右A2,右A6,上葉枝の選択.正面像で行う.下葉枝でカテーテルに時計方向回転をかけ先端を上方に向ける.その後プルバックしてくるとA6 → A2 →上葉枝とエンゲージする.c:右A4, A5 の選択.RAO 30°で前方へ向かう血管がA4, A5 である.A4 は肺外側,A5 は肺前方へ向かう.①の位置にシースがある場合はJudkins 右型で選択が可能だが,②のように肺動脈の大弯側にシースがある際にはJudkins 左型またはmultipurpose 型が必要となる.d:右A7, A8, A9, A10 の選択.正面像,RAO 30°,LAO 30°で選択する.基本操作として,時計方向回転を加えると肺前方(A8 方向),反時計方向回転を加えると肺後方(A10 方向)にカテーテル先端が向く.A7 はA8 のやや上方かつ内側に位置する.LAO 30°RAO 30°RAO 30°RAO 30°A1A3A2A6A4, A5A6A9A9A10A10A8A8A7A7A4A5①②a bc d