ブックタイトル心不全診療について本気出して考えてみた

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概要

心不全診療について本気出して考えてみた

11心機能をコンディショニングする 1心機能をコンディショニングする心機能を評価する─ 心臓超音波検査 本書では,「心不全とは何か」…という基本的,かつ本質的な話はすっ飛ばします.「定義」はきわめて重要だということは知りつつも…,それは専門家が書いた成書にゆだねることにします. まず目の前に,(アバウトな感じですが)「心不全症状・状態」を呈している患者がいるとしましょう.こんな状況で,「もっとも手早く,情報量の多い検査をして,患者の状態を把握しよう」と考えた時,何をするでしょう? 多くの人が「心臓超音波検査」を選ぶと思います.もちろん,血圧,心拍数,身体所見,12 誘導心電図,胸部レントゲンなど,いわゆる教科書に書かれている検査がまっとうな選択肢です.それは当然として,「心不全だ」と判断した時,心臓超音波検査が,まず行うべき,手早い検査法と感じます. 心不全患者を診療する上で,いちばんに,「どんな心不全なのか」,あるいは「なぜ心不全になったか」が,最も知りたいはずです.では,心臓超音波検査の強みとは…,①心房,心室の大きさ②左室壁運動③弁逆流・狭窄の有無④心嚢液の有無⑤短絡血流の有無