ブックタイトル循環器診療のロジック

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概要

循環器診療のロジック

 来院時に心電図検査(図28 - 1)を行った.症 例 77歳女性主 訴労作時息切れ現病歴 生来健康であったが, 来院の1 年半前より階段歩行時に息切れが出現した. 半年前の健診にて心房細動を指摘された.1 カ月前から平地歩行時にも息切れが出現するようになり,近医を受診した. 胸部X 線写真で左房拡大を認めたため, 精査加療目的に当院循環器内科を紹介され, 入院となった.既往歴 特記すべき既往はなく,前医での処方もなかった.身体所見 身長152 cm, 体重46.3 kg. 意識レベルJCS(Japan Coma Scale)0, 体温37.0℃, 心拍100/分・不整, 心電図上では心房細動を認めたが, 明らかなST-T 変化は認められなかった. 血圧157/104 mmHg,呼吸数12/分.明らかな外傷を認めなかった.聴診上,両側肺呼吸音異常なし.心音:Ⅰ音→Ⅱ音→Ⅲ音(?),拡張期ランブル音(+).下腿浮腫や四肢末梢の冷感は認めなかった.図28 - 1 来院時の12 誘導心電図V5V6V4V3V2V1aVFaVLaVRⅢⅡⅠ25.0mm/秒198 Ⅶ.心臓腫瘍28. 粘液腫Category Ⅶ.心臓腫瘍