ブックタイトルフォーカス!最後の心房細動診療
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フォーカス!最後の心房細動診療
Introduction 3302520151050死亡率〔人口千対〕死亡数〔万人〕関東大震災(1923)最少の死亡数(1966)67万人最低の死亡率(1979)阪神・淡路大震災(1995)東日本大震災(2011)平成26年(2014)127万人160140120100806040200明治321899431910大正9’20昭和5’3015’4026’1422’10平成2’9055’8045’7035’6025’50122000インフルエンザ(1918 ~ 1920)昭和54年(1979)6.0平成26年(2014)10.1死亡数80歳以上65 ~ 79歳15 ~ 64歳0 ~ 14歳死亡率死亡数および死亡率の年次推移[厚生労働省:人口動態調査「平成28 年我が国の人口動態(平成26 年までの動向)」, 2016 を一部改変]今後,日本の死亡数は年々増加する.ただし,その過半数は80 歳以上. 戦後,保健衛生や医療が改善するとともに,そのおもな経済的バックボーンを公的医療保険制度が支えてきました.これらの相乗効果によって,死亡というイベントの回避が行われ,平成10 年前後まで,高齢者は増加しても死亡数は増加しないという幸福な時代を過ごすことができました.しかしその後,死亡イベントの回避,あるいは平均寿命の延長が困難となってきています.その結果,医療の改善によって先送りにできてきた死亡イベントが,ついに続々と,かつ,いっせいに生じ始めたのでしょう.最近の年間死亡数の顕著な増加については,このような第三者的解釈ができると思います.しかし,医療者として