ブックタイトルフォーカス!最後の心房細動診療

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概要

フォーカス!最後の心房細動診療

68 Life を想定し,もし改善できるところがあれば,まず副作用の少ない方法で介入しようと考えます.高齢・超高齢の心房細動患者では,侵襲の大きい治療法は,そもそも他のエンドポイントを誘発しかねないからです.なかなかそのような介入点は見つけにくいですが,たとえば,私の日常臨床では,次のようなものです.・高血圧に対する介入・心不全に対する原因精査と介入・貧血に対する原因精査と介入 しかし,もうひとつ,むしろこれこそ重要と思うことがあります.それは,患者が服用している薬物の確認です.最近では,お薬手帳を持参する患者が多くなり,この作業はずいぶん楽になりました.高齢・超高齢者の場合,内科だけでなく,実に多くの診療科から薬物が処方されていることを,お薬手帳が教えてくれます.服用している薬物を整理する機会を逃さない. 服用している薬物は,その薬物が処方された時点では意図があります.しかし,とくに超高齢者では,効果の有無にかかわらず処方が継続されてしまうことが多いようです.その処方医の気持ちもよくわかります.もしここで薬物を中止して,なにか悪いことが生じてしまったら,という不安が薬物処方を継続脳卒中予防の方針を決める前に行うルーチン