ブックタイトル臨床神経内科学 改訂6版
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臨床神経内科学 改訂6版
り脳幹中枢へと送られる(図Ⅲ-16-2). 三半規管は三つの管状半規管(前,外側,後半規管)が三次元的なあらゆる回転感覚を受容する目的でそれぞれ90 度の角度でX,Y,Z軸を形成し側頭骨内に配置され両側外側半規管はその前方が水平面に対し30 度挙上している(図Ⅲ-16-3).臥位での温度眼振試験の際に頭部を30 度挙上するのはこのためである.また1 側前半規管は対側後半規管と同一平面上に配置されており,1 側の内リンパ流で1 側が興奮16 めまい・平衡障害の診かた?149図Ⅲ-16-2 耳石器・半規管感覚細胞と前庭神経(Carpenter MB:Human Neuroanatomy 7th. Ed. より一部引用)(顔面神経)(中間神経)下前庭神経節(蝸牛神経)前庭神経外側半規管前半規管傾き内リンパ流クプラ・頂膨大部稜前庭神経前庭神経内リンパ耳石有毛細胞線毛歪んだ上前庭神経節 クプラ卵形?卵形?重力平衡斑球形?図Ⅲ-16-3 三半規管の頭部内位置関係A:矢状断のおける半規管の位置.外側半規管は前方で30 度拳上している.B:水平断における半規管の位置.左前半規管と右後半規管は平行関係(黒点線)にあり,左後半規管は右前半規管と平行(赤点線)している.前半規管A B外側半規管後半規管外側半規管30° 30°前半規管 前半規管後半規管 後半規管外側半規管