ブックタイトル小児科医が知っておきたい!夜尿症のみかた
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小児科医が知っておきたい!夜尿症のみかた
間,排尿日誌だけでなく排便日誌も2 週間,親に記録してもらうよう指示した.夜尿症の治療については,便秘の治療によって改善することも多いので,水分制限などを中心とした一般的な行動療法のみを行ってもらうことにした.2 回目の来院(初診から2 週間後)便塞栓除去療法を開始してからおおよそ2 週間後に患者と母親の両者に再診してもらい,持参した患者の排便日誌と排尿日誌を確認した.便塞栓療法開始2 週間後の腹部単純X 線写真(図2-5)で,便塊は少量残存しているのみであり骨盤腔内には認めなかった.超音波検査(図2-6)でも同様の所見で,骨盤内の便塞栓や拡張した直腸による膀胱の圧迫所見が消失しており,膀胱が拡張していた.2 週間の便塞栓除去療法の間に昼間尿失禁は消失し夜尿症も改善していた.初診時のがまん尿量(機能的膀胱容量)は100 mL 程度で期待膀胱容量(25 ×[年齢+ 2]図2-5 Case-7 の便塞栓治療後の腹部単純X 線写真便秘の治療開始2 週間経過後は,図2-4 と比べ,便塊が減っている.特に骨盤腔内には認めない.Case 7 夜尿症に便秘を伴う小学校高学年児童 93