ブックタイトルベッドサイドの小児神経・発達の診かた 改訂4版
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ベッドサイドの小児神経・発達の診かた 改訂4版
11A 診察の手順1 外来診療小児神経外来への受診のしかたは多様である.発達の問題の場合には,保育園,幼稚園や学校からの紹介,地域のかかりつけ医からの紹介,小児科総合外来からの紹介などであり,特定の神経症状が主訴の場合には小児科総合外来からの紹介が多くなる.最近では,親がネットなどで疾患,症状,検査などについて詳細を調べてくることも多いため,診断と治療について直ちに説明を求められる場合もあり,診察室,あるいは周辺には症候群疾患,遺伝子情報,検査法などについて最新の情報を直ちに利用できる環境にしておくことが必要である.また,遠方への転居で適切な医療機関の紹介を求められるときに備えて,小児神経専門医を検索できるネット環境も役立つ.o.診察室①スペース診察はベッド上で行うが,神経学的診察は這う,立ち上がる,歩く,などの観察が必要なため,それに必要なスペースを確保する.マットが敷いてあればなおよい.直線上の歩行を観察するには,診察室後方の医療者用スペースを使用できるようにしておく.②椅子神経外来には両親の受診が多い.常にu 人分の椅子は用意しておく.子ども用には回転椅子ではないほうがよい.③診察用具(p.ot 参照)④玩具・絵本・本乳児,幼児,学童など年齢に合わせた玩具を整備する.積み木など手の巧緻運動を見るのに便利だが,親との面談中に子どもが飽きないためにも玩具や,お絵描き用の道具は必須である.⑤薬剤の成書診察用にも必要だが,神経外来では患者が副作用を懸念される薬物を多く処方するために,