ブックタイトルベッドサイドの小児神経・発達の診かた 改訂4版

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概要

ベッドサイドの小児神経・発達の診かた 改訂4版

2処方薬について成書を見せながら説明するとより理解が得られる.u.他職種との連携看護師はもちろん,睡眠鎮静薬を要する生理学的検査が多いため検査技師,散剤処方が多いため薬剤師,発達心理検査をする担当者,理学療法士,作業療法士,言語聴覚療法士,臨床心理士,社会福祉士など,小児神経学的診療には他職種との連携が重要である.日頃から診療について診療録上以外でのコミュニケーションを図ることが,円滑かつ質のよい診療に不可欠である.u.他部門,他組織との連携小児神経診療は多くの専門領域,専門機関との連携が必要であり,日頃から担当医師,担当者と顔のみえる関係を築いておくことが重要である.①他専門診療科小児外科,耳鼻咽喉科,眼科,脳神経外科,整形外科,リハビリテーション科,形成外科,皮膚科,などとの連携②成人診療科神経内科,精神科との連携③行政機関地域の保健医療福祉行政担当者,児童相談所④教育機関紹介は学校のスクールカウンセラーからも多く,教育機関との情報共有は子どもを日常生活のなかで診ていくためにも重要である.2 入院診療救急入院以外は,入院前に必要な検査をしておく,または入院後のMRI などの検査予約をしておくと入院期間を短縮できる.親子同室の入院でない場合には,入院前に病室をみて,保育士などに会っておくと親子共に安心である.B 主訴と病歴聴取主訴は一つとは限らないので,十分に時間をかけて聴取する.経過とともに変化している主訴もある.発達上の問題の場合には,何が主訴か明確に表現されず,なんとなく遅れているようで,という言い方のなかに,大きな懸念や不安が隠れていることが多い.何が心配なのかを十分に聴く.