ブックタイトルTEXT形成外科学 改訂3版

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概要

TEXT形成外科学 改訂3版

125Ⅶ.微小外科(マイクロサージャリー)どがある(図17).移植組織の代表的な種類と適応 末梢血管の解剖に基づき,現在では体のいろいろな部位からさまざまな組織を有する移植組織が開発され採取できるようになっている.それらの代表的な種類と適応に関して記載する.a 皮膚・皮下組織を主とする移植皮弁 前腕皮弁,上腕外側皮弁,前外側大腿皮弁,鼠径皮弁,肩甲皮弁,そして下腹壁動脈穿通枝皮弁や胸背動脈穿通枝皮弁などの各種穿通皮弁があげられる(図18).適応としては,比較的浅い皮膚・皮下組織欠損に対する再建材料として用いられる(図19).b 皮膚・皮下・筋肉組織を主とする移植皮弁 腹直筋皮弁,広背筋皮弁,大腿筋膜張筋皮弁,外側広筋皮弁などがあげられる.適応は,外傷や腫瘍切除後などの全身の比較的深い軟部組織4図16?遊離筋皮弁と遊離穿通枝皮弁A:腹部より腹直筋をすべて付けた筋皮弁.B:採取した腹直筋皮弁.C:腹直筋を温存した穿通枝皮弁.D:大腿部より採取した穿通枝皮弁.A B C D図17?代表的移植形態A:通常の移植床血管と血管吻合.B:2 対の血管柄を血管吻合(血管付加型移植).C:フロースルー型移植.D:キメラ型移植(皮弁に骨弁,筋弁を複合).A BC D