ブックタイトルここまでできる足の鏡視下手術オリエンテーション
- ページ
- 4/12
このページは ここまでできる足の鏡視下手術オリエンテーション の電子ブックに掲載されている4ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは ここまでできる足の鏡視下手術オリエンテーション の電子ブックに掲載されている4ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
ここまでできる足の鏡視下手術オリエンテーション
総 論 | 第2 章足関節鏡の基本手技16 17足関節を背屈させると,距骨滑車の前方が観察できる.関節鏡の視野を前方へ向けたまま,関節鏡先端を外側に進めると,前下脛腓靱帯が観察できる.前下脛腓靱帯は,前外側ポータルのすぐ外側に位置するため,前内側ポータルからの方が観察しやすい.この位置で関節鏡の視野を後方へ向けると,距骨滑車外側部と後下脛腓靱帯,横脛腓靱帯が観察できる(図24).関節鏡の先端を再び内側へ戻してくると,ここで長母趾屈筋腱のレリーフがみえる.関節鏡の視野を下方へ向け,関節鏡の先端を距骨滑車と内果の間を遠位に滑らすように内果遠位端へと導き,内果遠位端と三角靱帯深層(後脛距靱帯)を観察する(図25).三角靱帯浅層は関節外靱帯であるため,観察できない.2. 前外側ポータルからの鏡視 前内側ポータルからの鏡視の後,関節鏡を前外側ポータルに入れ替えて観察を行う.その際,必ず外套から関節鏡を抜き,鈍棒に入れ替えて前外側ポータルから挿入する. まず視野を下方へ向けて,距骨滑車外側部を観察する(図26).そのまま関節鏡の先端を後方に進め,視野を内側に向けていくと,後下脛腓靱帯が観察できる.次に,関節鏡の先端を前方まで引き戻し,視野を前方に向けて先端を内側に進めると,脛骨天蓋前縁と内果をみることができ図23 脛骨天蓋前縁と前下脛腓靱帯の鏡視手技(左)と鏡視画像(右)(矢頭印:前下脛腓靱帯.白矢印:脛骨天蓋前縁.*:距骨滑車.**:外果)図24 足関節後方の鏡視手技(左)と鏡視画像(右)母趾を他動的に動かすことにより,長母趾屈筋腱の同定が可能となる.(矢頭印:後下脛腓靱帯.白矢印:横脛腓靱帯.*:距骨滑車.**:脛骨天蓋.黒矢印:長母趾屈筋腱)図25 内果遠位端と三角靱帯深層の鏡視手技(左)と鏡視画像(右)(*:内果遠位端.**:三角靱帯深層)図26 距骨滑車外側部の鏡視手技(左)と鏡視画像(右)(矢頭印:後下脛腓靱帯.*:距骨滑車)