ブックタイトルスポーツエコー診療Golden Standard
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スポーツエコー診療Golden Standard
関節軟骨の観察にはまず膝関節は屈曲位とし(図4),触診にて大腿骨顆部と膝蓋骨を皮膚上から確認する.膝蓋骨より近位部にプローブをあてると大腿骨内顆軟骨の前方~立位荷重部,大腿骨滑車部軟骨が低エコー帯として観察できる(図5).大腿骨軟骨は曲面であるので,プローブの向きを軟骨曲面に対して垂直にあてるように意識することが大切であるが,その際プローブが滑りやすいためプローブを把持している手の小指,環指や手掌部を患者体表に固定し滑らないようにすることがポイントである(図4). 半月板の観察では,膝関節は中間位または伸展位として内・外側大腿脛骨関節裂隙に長軸方向にプローブをあてる(図6)と半月板の断面像が高エコー帯として確認できる(図7).半月板も三日月状に弯曲しているので,その弯曲を意識してプローブを半月板に常に垂直にあてるように意識することがポイントとなる(図6).プローブのあてかた 図4 大腿骨軟骨観察時の肢位とプローブのあてかた軟骨曲面に対し垂直にエコーが照射されるように注意する.a:大腿骨滑車部軟骨にプローブをあてている様子.a:大腿骨に対し短軸方向にプローブをあてる(点線は大腿・骨膝蓋骨のイメージ).b:大腿骨内顆軟骨にプローブをあてている様子.b:大腿骨に対し長軸方向にプローブをあてる(点線は大腿・骨膝蓋骨のイメージ). 図5 大腿骨軟骨像(大腿骨内顆,滑車部)a:大腿骨滑車部の正常像(▽のさす低エコー帯が軟骨層).b:大腿骨内顆荷重部の正常像(▽のさす低エコー帯が軟骨層).a ba 大腿骨滑車部大腿骨内顆b肩関節手・肘関節股関節下腿,足・足関節膝関節18.軟骨・半月板損傷171