ブックタイトル外用薬の特性に基づいた褥瘡外用療法のキホン
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外用薬の特性に基づいた褥瘡外用療法のキホン
があり,肉芽形成促進のために細胞増殖因子フィブラストRスプレーを選択.この薬剤は噴霧剤であるが,ポケット最奥部へ確実に薬効成分を噴霧できない場合,ベスキチンRW-Aと併用する.フィブラストRスプレーはタンパク成分のため感染制御を目的としてヨードホルムガーゼを併用するが,ポケット改善目的としたユーパスタコーワ軟膏(吸水性基剤)でも可能である.ポケットが改善できた段階では創の収縮を目的としてユーパスタコーワ軟膏とデブリサンRペースト(高分子吸水ポリマー)をブレンドして創内に充填する.創閉鎖のために肉芽形成促進のオルセノンR軟膏(トレリノイントコフェリル:乳剤性基剤O/W型)と肉芽形成・上皮形成促進のリフラップR軟膏のブレンドを外用する.この症例では最終段階で在宅チームとの連携を実践し,完治に至る.図4-43 day X+28 図4-44 day X+34(退院) 図4-45 本症例における褥瘡の位置図4-46 テーピングによる固定図4-39 day X矢印は移動しやすい方向を示す図4-40 day X(外科的に切開)図4-41 day X+7 図4-42 day X+19ヨードホルムガーゼブロメライン軟膏ゲーベンRクリーム創外固定(テーピング+レストンTMスポンジ)創内固定(ベスキチンRW-A)フィブラストRスプレーユーパスタR・デブリサンRMixオルセノンR・リフラップRMixday X図4-39, 4-40day X+7図4-41day X+19図4-42day X+28図4-43? 治療経過?day X+34図4-44(退院)第4章臨床カンファレンスで学ぶ!基剤特性を考慮した外用薬の使い方216