ブックタイトルアトピー性皮膚炎治療のためのステロイド外用薬パーフェクトブック

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概要

アトピー性皮膚炎治療のためのステロイド外用薬パーフェクトブック

第3 章日米アトピー性皮膚炎診療ガイドラインの違い現在,わが国のアトピー性皮膚炎(AD)の診療ガイドラインは日本アレルギー学会,日本皮膚科学会の2つがある.日本アレルギー学会・厚労省研究班のアトピー性皮膚炎治療ガイドラインはアレルギー疾患を広く診療する医師を対象に厚労省の研究班により1999年に策定され,2012年度よりその版日米ガイドラインにおける1 ステロイド外用薬の選び方・使い方? アトピー性皮膚炎のガイドラインは日本では日本皮膚科学会,日本アレルギー学会の2つのガイドライン,欧米では米国皮膚科学会,欧州・米国コンセンサス会議,英国皮膚科学会によるガイドラインなどがある.? 日本のガイドラインは欧州・米国コンセンサス会議のガイドラインを参考にし,ステロイド外用薬の使用法などは類似している部分が多い.? ステロイド外用療法はアトピー性皮膚炎治療の根幹をなし,年齢,皮膚炎の性状,部位,経過,季節に応じ,必要な量を十分使用する.? 数週をめどにランクダウンあるいは土日に限定して使用する(Weekend therapy)など副作用の発現を抑える使用法が推奨されている.? 予防的に使用する方が急性増悪を防ぐことができる(プロアクティブ療法).? 経皮吸収率は部位,年齢,皮膚バリア機能により大きく異なり,顔面では前腕の13倍も高く,全身的な副作用にも注意をはらう.? 米国では皮膚局所の副作用への注意が必要であることが強調されている.KEY POINTS100