ブックタイトルアトピー性皮膚炎治療のためのステロイド外用薬パーフェクトブック

ページ
2/16

このページは アトピー性皮膚炎治療のためのステロイド外用薬パーフェクトブック の電子ブックに掲載されている2ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

アトピー性皮膚炎治療のためのステロイド外用薬パーフェクトブック

 ステロイド外用薬は現在でもアトピー性皮膚炎治療薬の主役であり,少なくとも今後10年間は,これを上回る新規外用薬が開発されるとは思えない.それほど強力な効果を持つ外用薬だからこそ,その使い方には様々な注意が必要となる.一時吹き荒れたステロイドバッシングの嵐は,ステロイドに対する冷静な検討をする暇を与えなかった.しかしその嵐が過ぎ去った今,使い方についての検討が十分になされないまま,安全な薬であるとのいわれなき過信が広がって来ているようにも感じられる. ステロイド外用薬に対する基礎知識は,各製薬会社が開発競争に凌ぎを削った1970 ~ 80年代を中心に急速に進歩したものの,開発競争の終焉とともに,多くの人の関心事から遠いものとなった.その結果,ステロイド外用薬についての知識の乏しい医師も現れるようになった.そのような状況で企画された月刊誌「薬局」2013年5月号 特集「ステロイド外用剤─アトピー性皮膚炎治療に活かす視点」は,ステロイド外用薬のすべてがわかるガイドブックとして大好評を持って迎えられた.本書はそれをさらにup-dateした最新版であり,前著を上回る内容になっている.これを読んでおけば,ステロイド外用薬のすべてがわかると言っても言い過ぎではない内容になったと自負している.編者の厳しい要求に答えて,ご執筆,ご加筆頂いた著者の方々の協力の賜物であると感謝している. ステロイド外用薬を処方する医師ばかりでなく,それを扱う看護師,薬剤師から使用する患者に至るまで,全ての人の座右に本書を備えるべきと考えている. 2015年10月杏林大学医学部皮膚科学教室 教授塩原哲夫序