ブックタイトル在宅医療の排尿管理と排泄ケア

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概要

在宅医療の排尿管理と排泄ケア

182おむつの選択や適切なあて方は患者の身体を大きく変える18A 杜撰なおむつ使用が身体を損なう事例1 おむつを見直したことで暮らしが変わったA さん 67 歳,男性,妻との2 人暮らし脳梗塞にて軽度の麻痺が認められ入院.動作緩慢ではあるが,寝返りや起き上がりが自力で可能となったので退院し,妻との在宅生活を開始した.自宅内で1 度転倒したことをきっかけに,徐々に身体の動きが悪くなると,自宅復帰当初は何とかできていた起き上がりとトイレへの移動に時間がかかるようになり,間に合わず尿漏れをするようになった.衣類や布団を汚すまいとテープ止め紙おむつと尿パッドを2 枚使用し始めたが,起き上がりの介助がさらに大変になったように感じる(図18-1).いすに座ってもいつの間にか身体が傾き(図18-2),最後まで自分一人で食事をすることが難しく,元気もなくなってきたので心配していると,妻よりケアマネジャーに相談があった.図18-1 A さんの臥位姿勢(再現)図18-2 A さんの座位姿勢(再現)