ブックタイトル在宅医療の排尿管理と排泄ケア

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概要

在宅医療の排尿管理と排泄ケア

72 ● 在宅の事例から赤み あり 鼠径部から肛門のあたりスキンケア なし→おむつを触るのは鼠径部や肛門付近に痒みがあるためと考えられる.排便はおむつ交換の時にブリストルスケール6 ?7 の便が付着していることがある.便秘気味大腸刺激性下剤センノシド(プルゼニドR)  2 ?3 日に1 回服用→ 大腸刺激性の下剤を服用しているが,おむつ交換の時におむつに便が付着していることがある.排便はあるが少量の便であるため,直腸の状況の確認が必要である.また,その改善とともに対策を考えることが必要であることがわかる.まとめると次のようになる.便秘気味→大腸刺激性下剤を服用→日に2 回程度おむつに便が付着する→鼠径部や肛門付近に赤みがある→痒みがありおむつを触る→おむつから尿が漏れるから困る→おむつの使い方や選び方を教えてほしい本人がおむつを触るのはおむつに付着している便による痒みのためであると考えると,さらにその原因となっている便秘の原因と対策をアセスメントシートから考えてみることができる.アセスメントシートを確認日中の過ごし方 1 日中ベッドで横になって過ごす入浴 清拭しているが入浴はできていない食事の場所 ベッド上食事内容 ミキサー食摂取量 少嚥下 食べにくそう排泄の場所 おむつ→上記から便秘の原因を次のような仮説を立てて考えてみる.①食べにくそうであり,食事量が減少している②身体を動かすことが少ないし,入浴もしていない③ベッド上で排便を行っているこの①?③の原因に対して対応を考える.