ブックタイトル在宅医療の排尿管理と排泄ケア
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在宅医療の排尿管理と排泄ケア
16316 ● 排泄を助ける環境作り消臭剤・芳香剤などやさしい配慮も必要である.ベッド臥床時間が多くなり,トイレの使用やポータブルトイレの使用も難しくなってくると,臥床したまま排泄ケアを行うことが多くなる.生理学的な肛門直腸角(図16-2)からみても,臥床姿勢での排便はかなりの腹圧を必要とし,重度な方にはさらなる試練となる.できるだけ座位での排便姿勢を促せる環境を作りたいものである(表16-1).座位でも,さらに軽度前傾姿勢をとることが,肛門直腸角を鈍角にし,腹圧がかかりやすく,重力も手伝って,排便しやすくなる.手すりやステップなど前傾姿勢を保持するた= 重心正常な立ち上がりでの重心の移動は前かがみになることがポイントとなる重心移動の補助のためには前方の低い位置に手すりをつけるとよい手すりが近すぎたり上すぎると重心移動の補助にはならない図16-1 トイレの立ち上がり動作膀胱膀胱尿道尿道恥骨恥骨膣直腸 膣直腸尾骨尾骨骨盤底筋群骨盤底筋群直腸と肛門の角度90°±10° 直腸と肛門の角度130°±15°仰臥位座位子宮子宮図16-2 肛門直腸角の違い