ブックタイトル動きながら考える!内科救急診療のロジック

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概要

動きながら考える!内科救急診療のロジック

1756 「屋内で低体温」と血液ガスの「A」:シーソー呼吸・陥没呼吸なし,stridorなし「B」: 呼吸数:18回/ 分,SpO2:100 %(マスク5 L / 分),呼吸音減弱(左右差なし),呼吸性アシドーシス「C」: 血圧:114 / 42mmHg,心拍数:38回/分,心臓の明らかな壁運動異常なし,下大静脈径の呼吸性変動あり,心嚢液・胸水・腹水なし,末梢チアノーゼ,代謝性アルカローシス「D」:JCS:Ⅱ-10,GCS:E3 V3 M6,共同偏視なし,瞳孔左右差なし# 1.呼吸性アシドーシス# 2.胸郭運動の低下,呼吸音減弱# 3.徐脈# 4.末梢チアノーゼ# 5.代謝性アルカローシス# 6.意識障害# 7.低体温(29 .7 ℃)# 8.高血糖3 初期検査提出 2 Primary surveyを参照.実際の診療では2 と同時進行となることが多い.今回は血液検査(血算,生化学,凝固)に加え,尿検査をオーダーした.4 Secondary surveyはじめ先生 呼吸性アシドーシスはありますが高度ではなく,復温による意識の改善もあると思うので様子をみたいと思います.徐脈も残存していますが,増悪せず安定していますのでSecondary survey に進みます.低体温の原因を探るためにも状況の確認をしてきますので,すすむ先生,自分が離れている間にバイタルサインの変化がないかモニターの確認をお願いします.すすむ先生 OK! よろしく.<問診中>はじめ先生 遅くなりました.情報を入手してきました.救急隊からの情報②● 現場到着時,自宅の寝室から出たところの廊下に腹臥位で倒れていた.寝衣を着ており,台所には食事をとった形跡はなかったため,前日夜から倒れていた可能性がある.